<参院選が公示>すべての立候補者にリポート提出を求めよう


保科省吾[コラムニスト]

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参院選挙が公示された。18歳選挙権が実現したことは喜ばしいことである。しかし、誰を選んで良いか分からないと言う人が多いのではないか。これはなにも若者ばかりの悩みではない。

新聞の選挙公報を読んでも、その人となりはちっとも分からない。その結果、AKB総選挙みたいなことになって、国政選挙は有名人が勝つ人気投票になってしまう。国政選挙に限らず、政治家を選ぶ「選挙」は、断じて人気投票であってはならないはずだ。

スポーツ選手や芸能人やテレビコメンテーターなど、一廉の有名人になってから、立候補した人は、大抵、前の仕事が行き詰まったので立候補した人のであるように思える。

前の仕事がうまくいっていれば国会議員になどなろうとなど思わないだろう。オワコン指定されたり、収入が少なくなったりしても、「国会議員に栄転」なら一応格好はつくだろうと思うから立候補するのだろう。少なくもと、現在の自分の仕事で十分にうまくいっている人は、立候補などはしない。

【参考】高学歴芸能人クイズ番組よりも、国会議員を集めた「政治資金がテーマのクイズ番組」を制作すべき

そして、そのような「次のポスト」として政治家を目指しているような人が、政治・経済・外交などを検討し、論議するための勉強をきちんとしているとはとても思えない。一部にはいるかもしれないが、多分、少数派だろう。

そこで筆者が思うことは、投票する候補者を選ぶ基準を分かりやすくするために、立候補者全員にリポートを提出させてはどうかと思う。字数は800字程度。これをそのまま選挙広報に印刷するのが望ましいが、もし、大量のリポート印刷にコストがかかるなら、WEBを利用すればコストもかかるまい。

できれば「自書」が良いだろう。どんな字を書く人なのか、それも判断基準になるからだ。もちろん、事情により「自書」できない状況であれば、後述筆記も許そう。いわゆる大学受験の小論文だと思ってもらえば良い。これを読めば候補者の相当なことが分かるのではないか。

不公平を避けるために特別な課題テーマは設けない。このリポート制は、衆議院でも、地方選挙でもすべからく導入するのが良い。集めて分析すればいろいろなことが分かりそうだ。それから「最高裁判所裁判官国民審査」でもリポート提出をした方が良いことは、忘れないようにこの際書き添えておこう。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。