<最後のテレビ①>「死ぬ間際に見ていたいテレビ」を問われたら、テレビ制作会社の社長としてどう答えるか?


水留章[(株)ドリマックス・テレビジョン 代表取締役社長]

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メディアゴン編集部から「私が死ぬ間際に見ていたいテレビ」というお題を貰った。

結構大騒ぎなお題だ。まともに向き合ったらエライことになると思う心境が、咄嗟に「天気予報」と答えた。冗談で言った訳ではない。無意識の自我が言わせたようだ。

どうもテレビの問題ではないようだ。死ぬ直前を想像してしまうようだ、このお題は。

死ぬのが怖いかと問われれば、楽しいわけではないと思う、余程追い込まれて自死迄考えない限り。ただ怖くて考えるのも嫌かと尋ねられれば、最近はそうでもないようだ。

自分が生きているのを確認したい気持ちは強くあると思う。そこ迄、世捨て人ではない。そして、明日もこの世界が、自分が居なくても続いているか?知りたいし、出来れば続いていて欲しい。家族や友人が、自分の消滅があろうと日常を繰り返して欲しいから。

だから「私が死ぬ間際に見ていたいテレビ」は「天気予報」だ。

「星占い」ではない。

 

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水留章

水留章(みずとめ・あきら)1954年神奈川県出身。大学時代に野沢協氏の薫陶を受け、偉大な知性の存在に圧倒される。TBS入社後、制作で居作昌果氏に指導受け、仕事の肝要を教わる。その後編成、営業、人事、スポーツを経験、現在 (株)ドリマックス・テレビジョン代表。趣味…クロール、宝物…Gibson J45