<広島カープ・黒田投手が引退>永久欠番15を背負って挑む最後の日本シリーズ


柴川淳一[著述業]

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10月18日、広島カープの黒田博樹投手(41)が現役引退を発表した。

黒田投手については2014年のオフに、大リーグから20億円のオファーがあったにも関わらず、5分の1の4億円一年契約で古巣の広島カープに戻った事や、7年連続2桁勝利や、今年7月に達成した200勝が称えられる。しかし、筆者としては彼がプロ生活20年間で積み重ねた「184個の敗け戦」にこそ、男気黒田の矜持を感じる。

黒田投手は過去533試合に登板し、勝ちが203試合、負けが184試合。合計387試合について自身で勝ち負けの決着をつけている。

比率はなんと72.6%にもなる。全投球回数3340回3分の2を投げている。これを試合数533試合で割ると1試合当たり平均6.26回になる。これこそが先発完投を理想とする男黒田の真骨頂なのだ。勝っても負けても完投が出来る投手。それが黒田の夢なのだ。

【参考】<メジャー契約の4年提示を断った投手>約束を果たしに広島カープに戻ってきた黒田博樹

黒田は常に「クォリティー・スタート」(先発し、6回を投げ自責点3点以下)と言うテーマを自分に課している。広島カープの緒方監督は黒田をこう讃える。

「勝ち負けに関係なく、試合途中でマウンドを降りる時、あいつは必ず『すみません』と言う。本物のプロだ。」

松田オーナーは背番号15を準永久欠番にすると発表。いよいよ日本シリーズが始まる。黒田はその背番号15を背負って第2戦の先発マウンドに上がる。10月第3戦、25日(火)。男気黒田、最後の勇姿だ。

 

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柴川淳一

柴川淳一。郷土史家。1954年香川県生まれ。明治大学卒業後、地方銀行に37年間奉職。