<予告編もドラマの一部>『A LIFE~愛しき人~』木村拓哉の名演技


赤坂慎吾[ライター]

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木村拓哉主演『ALIFE~愛しき人~』(TBS)の第8回(3月5日放送)。今回はキムタク演ずる外科医・沖田が実父の心臓オペをするという展開だ。

患者が肉親だろうと他人だろうとミスは許されない。肉親の恩愛が感情を揺さぶったとて甘え(オペミス)は決して許されない。残酷なシーンだ。かつ、ここはドラマの中で外すことのできない大きな山場だろう。

肉親であり、しかも執刀医と言う残酷な事実は沖田の父が沖田に突き付けた命題だ。しかし、沖田は昔の母親の悲劇も父親への恩愛も乗り越えオペを成功させる。そんな沖田の陰と光を木村拓哉が熱く演じる。

本編が放送される前に筆者の家人が、

「今日は沖田先生のお父さんが死んじゃうのよ。」

と言う。「なんで?」と問うと、「予告編でやってたから」だという。

【参考】<名作ドラマの条件>木村拓哉『 A LIFE~愛しき人~』の共感と幸福感

馬鹿な、と思う。それではストーリーがめちゃくちゃになる。反論したいが家庭平和のため黙って続きを見る。結果は放送の通りだが、家人にとっては意外な展開だと喜んでいる。

筆者はなるほど、そういうことかと納得する。彼女にとっては予告編もドラマ本編の一部なのだ。

ドラマは役者の演技が100%ではなくて制作に携わるスタッフのアシストや工夫があって初めて完成するのだと今さらながら痛感した。ちょっと反省する。

しかし、習慣になっているので今回も筆者は予告編は見ずじまいだ。また、日曜の夜が来たら家族が問わなくても話し出すにちがいない。いろんな楽しみ方があってもよいと思う。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。