<悪徳ブローカービジネスに要注意>ある商品を2万円で仕入れたら自分が三日前に1万円で売った商品だった


柴川淳一[郷土史家]

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先日、「資格試験講座が芸能人も巻き込んで花盛り」という記事を書いたが、他にも「花盛り」なものはある。その一つが「ブローカービジネス」だ。こちらも「資格試験講座」に負けず劣らず「花盛り」である。

ネットでは、本当に「あらゆる商品」が販売されている。不動産仲介業や結婚相談事業などは言うまでもでなく、食品、衣類、薬品、車などから、中には「違法ドラッグ」や「犯罪」に関するものもまで、わりと自然に「仲介」されて売られていたりする。これらはいずれも「ブローカービジネス」に類するものだ。

ブローカービジネスとは、要は「手数料ビジネス」なのだが、いつから、日本人は、こんなに怠惰になったのだろう?と不思議になる。「売る側」に「在庫がない」と言うのはどういう事だろう?

在庫を持たなければ、運転資金も調達コストもかからない。けっこうな事だが、ネットの「ブローカービジネスマンたち」は同じくネット上で売りに出されている商品を見て仕入れの予約だけをしておいて、その画像を自身の公開中のショップに商品としてアップするという方法をとるようだ。

そして、自身の仕入れ予約中の商品に買い手がつくや、すぐさま、仕入れ、手数料利益を乗せたうえで販売する。民法で言う「他人物売買」で、まかり間違えると「違法行為」だ。

次のようなお粗末な事例がある。

あるブローカーが、「三日前」にヴィンテージ・シューズを一万円で販売した。「三日後」にネット市場に現れたシューズを調べもせずに即決で入札した。今度は二万円で。届いた商品をみたら、三日前に自分が一万円で売ったものだった。差引一万円の損。自損事故みたいなものだ。

「免許」も「届け」もいらない。真面目にやっている「ブローカービジネスマン」は、商品に対する「目利き」があり、最低限のマナーを守っていると思う。しかし、その反面で、利潤ばかりを追求して、労なく大金を得て、「どうやって私は働かずに大金持ちになれたか?」等と自慢げにしている人さえいる。

残念ながらネット売買をする上で、悪徳ブローカービジネスは少なくない。犯罪に巻き込まれるとまではゆかないまでも、損をしたり「バカを見る」ことは誰にでもありうることだ。ネット売買が当たり前になっている今日だからこそ、改めて注意したい。

 

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柴川淳一

柴川淳一。郷土史家。1954年香川県生まれ。明治大学卒業後、地方銀行に37年間奉職。