ローカルテレビで知るB’zの稲葉浩志の実家と六大名城


柴川淳一[郷土史家]

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先日、筆者は久しぶりに岡山に帰ってテレビを見た。岡山では香川の放送も見る事ができる。

あいだに瀬戸内海しかなくて遮るものがないからだろう。テレビの電波はFMラジオのそれと似ていて、ビルの陰とかには届かず、見通し距離には届くと、40年前にアマチュア無線の講習で教わったのを思い出す。

それでも、ケーブルテレビの現代には隔世の感がある。とにかく、昔から、岡山と香川ではテレビは同じものを見ていたのだ。

見たのは、瀬戸内海放送で「水道橋博士が行く岡山香川の六大名城巡り」という単発の番組だった。

余談ながら、ふと疑問が湧いた。昨日まで東京でテレビを見てた。『番組は同じなのに放送局名が違う。「瀬戸内海放送」って何なん?』

当地では老舗民放二局がある。山陽放送のTBS、西日本放送の日テレである。他は、テレビ岡山がフジテレビ、テレビせとうちがテレビ東京、そして、瀬戸内海放送はテレ朝の番組をネットしている。これを知らないと混乱する。

例えば、東京から田舎の親に電話して「今夜、『カンブリア宮殿』で面白いのをやるから、見てな。」と言うとする。田舎の親はたいてい、「何チャンネルかいのう? 9か? 11か?」と筆者に尋ねる。

「9チャンネル」は西日本放送=日テレで、「11チャンネル」は山陽放送=TBSを指す。「ええ~と。テレビ東京の制作やから、田舎で言うと『テレビせとうち』やで。」こんなふうに言い換えないと田舎の親には伝わらない。

水道橋博士も岡山のご両親と自身のテレビ出演の時にはこんなふうな会話をしていたかも知れない。

さて肝心の「水道橋博士が行く岡山香川の六大名城巡り」である。六大名城とは岡山城、備中高松城、備中松山城、津山城(以上、岡山県)、高松城、丸亀城(以上、香川県)の六城である。

岡山城は豊臣家の五大老の一人・宇喜多中納言の居城で烏城(うじょう:カラスの城)という。天守閣が真っ黒で綺麗だ。隣の兵庫県の姫路城(白鷺城)と対象的だ。備中高松城は秀吉の水攻めで名高い清水宗治公の悲運の城だ。

現在、城跡には公園しか残ってない。備中松山城は「天空の城」で雲海に浮かぶ天守閣は絶景だ。日本一高い位置にある城として有名。

津山城は桜の名城で知られているが歩いて行ける距離に「稲葉化粧品店」がある。B’zの稲葉浩志さんの実家だ。お母さんは気さくで綺麗な方だった。筆者は一緒に写真を撮ったことがある。稲葉さんのお兄さんは団子屋を経営している。ここは津山城より稲葉ファミリーが有名かも知れない。

さて、四国に渡り高松城は珍しい海城(水城)。堀に海水を引き込んでいて、黒鯛や縞鯛が堀の中を泳いでいるのが見えて癒される。釣りをすると罰せられる。縄張り(設計)は黒田如水と伝えられる。水戸光國の兄の城だが天守閣は現存せず、月見櫓(つきみやぐら)に名残をとどめている。

丸亀城は日本一と言われる石垣の城で現存十二天守閣のうちの一つ。亀山城とも言われる。天守からの見晴らしは最高である。アベックが多いので腹が立つ。一人者は行かないほうが良い。

久々に見たローカルテレビ・瀬戸内海放送は、しっかりした取材で面白かった。ロケでの水道橋博士の語りもお洒落で安定感があった。同行した若手漫才コンビを上手くフォローしていてさすがだった。単発の番組なのが惜しいなという気がした。

 

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柴川淳一

柴川淳一。郷土史家。1954年香川県生まれ。明治大学卒業後、地方銀行に37年間奉職。