<「内容を一新」とNHK上層部>「クローズアップ現代」国谷祐子キャスターが3月で降板
メディアゴン編集部
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NHK「クローズアップ現代」国谷祐子キャスターが3月降板ですることが報じられた。
国谷さんは『NHKニュース』の英語の同時通訳を務めたのを機に、報道の世界に入り、1993年から総合テレビ『クローズアップ現代』のキャスターとなった。放送は22年の長きに渡る。1年ごとの契約公開であった。発表報道に与すること潔しとせず調査報道としてのお手本ともなった番組である。途中やらせ問題なども発生したが、NHKでしかなしえない、機動力と情報収集力を見せつけられた番組であった。
降板についてNHK上層部は「内容を一新する」としているが、これに対し現場である大型企画開発センターは続投を強く求めたがかなわなかったという話である。同じ現場の人間として悲しい気持ちになる。番組を作るのは上層部ではなく現場なのだ。
国谷さんは降板を受けれた上で、これに対しさすが大人の対応をしている。
国谷「プロデューサーの皆さんがキャスターは継続したいと主張したと聞いて、これまで続けてきてよかったと思っている」
「NHKは素晴らしい」と思うのは、こういう話がきちんと世の中に伝わってくるからだ。民放ならコンプライスやらコーポレート・ガバナンスやらで、厳重な箝口令が敷かれて一切伝わってこないだろう。
「クローズアップ現代」には「国谷裕子キャスター降板の裏事情とNHK番組改編」と題して、一本番組を作って欲しい、と思うほどである。
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