<熊本地震>河野太郎防災担当相の当事者意識の欠落した発言に知事も不快感

政治経済

矩子幸平[ライター]
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4月14日に熊本で発生した大地震。止まることのない余震、刻々と被害の拡大が報告される中で、避難中の方々から口々に聞かれ、早くから報道されていたことは「余震による電気(や家具)の落下が怖くて屋外で避難している」という状況だ。
避難所に指定された学校などに行ったはいいが、余震を恐れて、屋外で毛布にくるまったり、自動車内で夜を明かしている光景が早くからニュースなどでも報道されていた。
そんな中、政府は15日、「全避難者の屋内避難」の方針を出した。そして、河野太郎防災担当相による「今日中に青空避難所というのは解消してくれ」というメッセージが、熊本県の蒲島郁夫知事に伝えられた。
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それに対し、蒲島熊本県知事は、

「避難所が足りなくて屋外に出ているわけではない。余震が怖くて部屋の中にいられないのだ。現場の気持ちが分かっていない」

と嫌悪感を示したと報道された。
「政府の指示を伝えただけだ」と言い訳もできるかもしれないが、率先して現場の情報を集め、最良の選択を政府に進言し、判断することこそが、防災担当相の役目のはず。それが、政府の決定を伝えるだけであるばかりか、現場感覚と当事者意識の欠落した発言。
今回、迅速に対応を進めた政府および自衛隊への評価が高まっているが、そんな動きに泥を塗っているようにさえ見える。
屋内の危険性とそれに怯える避難中の方々の状況は、繰り返し報道されていることだ。河野太郎防災担当相の情報収集能力と想像力の低さを感じるこの発言には、さすがに呆れさせられる。
 
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