アラフォー世代の独身増加・晩婚化の原因は、SMAPと木村拓哉にあった?
黒田麻衣子[徳島テレビ祭スタッフ]
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SMAPの木村拓哉さん(以下、あえて「キムタク」と呼ばせていただく)と同世代(アラフォー)の筆者たちが小学生・中学生だったころ、ジャニーズを始めとするアイドルの「賞味期限」は、当時の「結婚適齢期」と呼ばれた20代半ばであったように思う。
アイドルに夢中になり、「万が一」を夢見ていた女子たちが、現実を見始め、結婚して、妻となり母となることでアイドルから「卒業」していった時、当のアイドルたちは、「俳優」へ「歌手」へと脱皮していった。同時に、新しい世代のアイドルが台頭してくる。そのアイドルより、ちょっと年下の女子たちが、熱狂する…。
そういう「流れ」をなんとなく眺めていた私たち世代も、自分と同い年のキムタクのデビューを見て、「ついに年上ではなく、同い年のアイドルが出て来ちゃったよ」と思ったし、「このSMAPがアイドルとは呼ばれなくなっていくと、私たちも結婚を焦るようになるんだろうな」と、漠然とそう思っていた。
ところが、だ。SMAPは、いつまでも、今もなお「アイドル」のままである。
しかも、私たち世代は、男女同等と言われ、女性の社会進出を牽引してきた世代。結婚を後回しにして、仕事をがんばってきた世代だ。私たちにとって、「まだまだ(結婚してなくても)大丈夫」の根拠は「SMAPが恋愛ドラマの主人公をしているうちは」だった。
同世代アイドルが恋愛ドラマを演じている限り、自分たちだって恋愛の「現役」だ! そのうち、同世代が父親・母親役しかやらなくなったら、きっと焦るんだろう、と思っていたら、SMAPはまだ現役で恋愛ドラマの主人公を演じている。
おかげで筆者たち世代は、とりたてて結婚を焦ることもなく、(いや、もしかしたら焦った時期があったかもしれないけれど「まだ大丈夫」と自己暗示をかけて)今日まで来てしまった。気づけば、アラフォー。
今、世の中のアラフォーは「オバチャン」ではなく「女性」のまま輝いている人も多い。独身も多い。この責任の半分ぐらいはSMAPやキムタクにある、と筆者は本気で思っている。
余談だが、木村拓哉さんは意外とネットニュースを読んでいるらしい。(『27時間テレビ』で本人がそう仰っていた。)もしかしたら、この記事も、キムタクの目に触れるかもしれない、と思うと、少女のようにドキドキ・キュンキュンしてしまう筆者であった。
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