高学歴芸能人クイズ番組よりも、国会議員を集めた「政治資金がテーマのクイズ番組」を制作すべき


山口道宏[ジャーナリスト]

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筆者が嫌いなテレビ番組のひとつは、「学歴がどうのこうの」という設定がされたクイズ番組だ。

東大、京大、早大、慶大など名門大学出身の芸能人やタレントを集めてクイズに答えさせ、「○○が正解した」「△△がダメだった」といったことで楽しむ、なんとも安上がりな番組である。

「あんなにいい大学をでているのに、こんなのが分からないのか」

と笑いをとり、屈辱感を演出させようというのか、単なる優越感の裏返しとしか見えない。そういった安着な番組作りは、結果として、ますますテレビの視聴者離れさを誘引させていると言って良い。

それでも、建前上は「公共電波」であるテレビメディアを使っているのだ。このような番組を見ていると、テレビ番組作りの現場は、「これで何を伝えようというのか?」と思わされる。

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高学歴タレントを集めた歪んだ番組を安直に作るぐらいであれば、世間にはいくらでも番組の種はころがっている。例えば、政治家の劣化が著しい、といわれて久しい。そんな時宜性を考えたなら、国会議員700人を集めて、「政治資金」に関するイロハのクイズ番組をやってはどうだろうか。

バラエティとしても面白いし、何よりも政治家の本当の知性を姿を国民の前にさらけだすことになるので、社会的意義もあるだろう。それに絶対にでたがらない政治家がいても良い。それはそれで「何か後ろめたいことでもあるのか?」と疑われれば良いのだ。美容整形の番組に、整形美女のタレントが出づらいのと同じだ。

これまで同様に、「事前に答えを教えてくれ」という「政治家枠」を求めてきたた人がいれば、その名前を公表するのも、それはそれで楽しい。

 

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山口道宏

山口道宏(やまぐち・みちひろ) ジャーナリスト、星槎大学教授、NPO法人シニアテック研究所理事長