<素人がLINEスタンプで稼ぐ方法>実は「ズブな素人」はほとんどいないという実態も

デジタル・IT

岩崎未都里
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LINEのスタンプは思いを伝えるコミュニケーションツールとして定着しました。筆者がハマッたスタンプは東村アキコさん「ママはテンパリスト」、漫☆画太郎さん、吉田戦車さん「伝染るんです。」など。今、虎視眈々と狙ってるのは安野モヨコさん「ハッピーマニア」や出来れば安野さんの描く夫・庵野英明監督のスタンプです。
そんなLINEで、自分で作ったスタンプを販売できるLINEクリエイターズマーケットが始まって5ヶ月。審査に通れば、売り上げの50%(税別)が収益となります。今、人気1位「返事をくれない彼氏を追い込むスタンプ」作者「もりもり子」さんのような素人クリエイターさんは月に新車1台分は稼いでるとのことです(軽かもしれませんが)。
しかし夢を砕くようでですが、彼女はズブの素人ではございません。
大学でデザインをシッカリ学ばれています。どうやら、私自身で調べる限り、漫画家アシスタント、美大出身者、元デザイン業界者など、全くの素人さんはいらっしゃらないご様子。
もりもり子さんは、ある記事で無茶振りされた下キャラ「タンポンくん」を、あっけなく「ありですね」と答えていらっしゃいました。コツは彼女いわく、「こういう、白くてまるっこいキャラクターってウケるんですよ。ただまあ、LINEスタンプは下ネタ禁止なんで高確率で却下されますが、キャラクターそのものはいいんじゃないですか?」と的確に答えらっしゃいます。
筆者が芸術学部で学んだことと同じく「人が可愛く感じるモノの共通項は、丸い・小さい・※もうひとつは書けません」です。これは芸術学やデザイン学などで1科目1年以上履修してようやく描けるようになり、さらに審査員の目を惹く個性はそこからセンスを磨き出来上がるものです。
手っ取り早く、素人さんがこの技術を身につけるにはマニュアル本しかないでしょう。こんな時に頼りになるのは、ドラマ『アオイホノオ(テレビ東京)』で今、話題再燃中の漫画の神様・手塚治虫先生ですね。
手塚治虫氏が1977年に出版した『マンガの描き方』を読んで、改めて驚かされました。マンガの描き方のすべて、本当に「すべて」が書いてありました。喜怒哀楽の表現方法(NGとされる目玉が飛び出る表現まで)文庫化されてますので、稼ぎたい皆さんは、ぜひ一読をお勧めします。
学びセンスを磨き日々イラストを描けば、あなたも新車が買えることでしょう(軽かもしれませんが)。
 
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