「滑舌悪い芸人」の滑舌も1秒で改善できるスゴい方法
小池義孝[作家/日本ねこ背セラピスト・インストラクター協会会長]
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発音が不明瞭で、何を言っているのか聞き取りにくい。いわゆる滑舌の悪さをコンプレックスに持っている人達は多いことでしょう。
お笑い芸人ですと、元ハムの諸見里大介さん、ロッチのコカドケンタロウさんなどが思い浮かびます。他にも「アメトーーク」(テレビ朝日)で放送された「滑舌悪い芸人」で言えば、上記のコカドケンタロウ、諸見里大介の両氏に加え、ロンドンブーツ1号2号の亮さん、野性爆弾のロッシーさんなどが登場しています。
「滑舌の悪さ」はタレントであれば、ハゲ・デブ・ブサイク等々などと同じように、逆にそれをキャラや個性にして武器にしている人は少なくありません。むしろ、そういったわかりやすい特徴は、お笑いタレントであれば、コンプレックスを逆手にとった「才能のひとつ」と言えるかもしれません。
しかし、一般人で考えると、「滑舌の悪さ」は他の特徴と同様に、利点は見当たりません。
そもそも滑舌が悪いと、他人に与える印象にも悪影響があるからです。頭が悪い、優柔不断で冴えない、など野暮ったく思われがちです。逆に、滑舌の悪い芸人たちは、そういった印象づけをして自らの個性を出していることも多いです。筆者の知るタレントさんにも、本当は知的なのに、滑舌が悪いという特徴を生かして、あえて頭が悪そうなキャラ設定をしている人もいます。
カッコつけようにも、どこかユーモラスになって決まらない。お笑い芸人にとっては武器でも、一般人にとっては人生を左右するほどの大問題です。仕事にも恋愛にも、悪影響が出かねません。
かく言う筆者も、どちらかと言えば、滑舌が良い方ではありません。そのせいか、他人からは「ショボい人」「ダメな人」だと思われがちです。作家としてベストセラーを出している、身体や解剖学の専門家としての知名度などを知ると驚かれることは珍しくありません。
なんとも失礼な話ですが、滑舌を含めた身体的な特徴が人物評価に与える影響は非常に大きいことの証拠でもあります。特に滑舌は音声として耳に残りますから、見た目よりも印象深いかもしれません。
そんな「滑舌」を左右しているのは、何といっても舌です。アゴの形や歯並びなどの要素もありますが、舌を上手く動かせるか否かに多くの部分がかかっています。そこで本稿では、たったの1秒で滑舌を良くする秘訣! をお教えします。
1秒で滑舌を良くする・・・などと書くと胡散臭く思われそうですが、そもそも身体の専門家である筆者自身が今回紹介する簡単な方法を使って滑舌の悪さを大幅に改善させていますので、その効果には自信があります。
まず、舌は、ほとんどが筋肉で構成されています。付け根から舌先まで、器用に自在に動かせる組織です。ところが多くの人達は、意識のちょっとした間違いで、舌の動きのポテンシャルを落としています。これを正すだけで、驚くほどに舌を自由自在に動かせるようになります。ココがポイントです。
筆者が先日上梓した「見るだけで体が変わる魔法のイラスト ー健康になる!運動能力が上がる!」(自由国民社)では、1枚のイラストを見るだけで、そのコツがつかめるようにご紹介しています。たったの1秒で、本当に滑舌が良くなります。
イラストに示した小さな青い丸は、ほとんどの人が持っている舌を動かす時の間違ったイメージです。つまり、舌を動かす時、この青い丸の部分、舌先を強く意識しているのです。しかし、これだと舌全体としては動きが鈍くなって、滑舌も悪くなります。一部を除けば、「滑舌の悪い芸人」のほとんどが該当します。
逆に、大きな赤い丸に意識を向けてください。この部分、すなわち舌の付け根から先まで全体を意識すると、動きが見違えるように改善します。多くの人が、かつて経験のない滑舌の良さを実感するはずです。
人間の肉体は、ちょっとした意識で大きくパフォーマンスを変化させます。声のことだけでも、やはり1枚のイラストを見て知るだけで、声量が大幅に上がったり、声帯が上手に使えるようになって音程を取れるようになったり、簡単に変わってしまいます。足が速くなる、腕力が上がる、などもやはり一瞬、1秒で変わります。意外なところでは、目の見え方だって変わります。
本書は先日(2月1日)放送の日本テレビ「ヒルナンデス!」でも紹介されたのですが、その時も非常に大きな反響をいただきました。高いお金を払ってクリニックなどに通うよりも遥かに安価で、確実に身体を改善できる知識は、一生の財産になります。気になる方はぜひ一度試して見てください。
ただし、滑舌の悪さをウリにしている芸人さんは、知らない方が良いかもしれませんね。
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