<アルバム「Ella Mai」は必聴>大注目R&Bシンガー エラ・メイの魅力
藤井夏子[音楽ライター]
***
今年大注目の新星R&Bシンガー、エラ・メイ(Ella Mai)のデビューアルバム、「Ella Mai」が10 月12日に発売された。
エラ・メイは英ロンドン出身の24歳R&Bシンガーソングライター。12歳の時にニューヨークに移り、その後音楽を学びにイギリスに帰国。2014年には「Arize」というグループでOne DirectionやLittle Mixなどを輩出したX Factor UKに出場するも敗退。2015年、エラがInstagramに投稿した15秒のカバー動画を見た凄腕プロデューサー、DJマスタードが彼女と契約を結び、今回のアルバムのほぼ全曲のプロデュースを手がけている。
DJマスタードと言えば、これまでRihanna(リアーナ)やBig Sean(ビッグ・ショーン)、Kid Ink(キッド・インク)などR&BやHip hopを中心に多くのヒット曲を手がけている。
【参考】フィフス・ハーモニーのローレンとノーマニがソロ新作公開
彼女が注目されるきっかけとなったのは今年2月に発表されたデビューシングル「Boo’d Up」(ブード・アップ)。米ビルボードの総合チャートで最高位5位を記録し、様々なメディアでも高評価を得たこの曲。そして今回待望のデビューアルバムが発売された。
今回のデビューアルバムの全曲にエラがソングライティングとしても関わっており、さらにChris Brown(クリス・ブラウン)、H.E.R.(ハー)、John Legend(ジョン・レジェンド)という豪華メンバーがフィーチャリングされている。90年代の女性R&Bシンガーのような曲調を含みつつ、美しいシンプルなメロディーラインと彼女の柔らかい歌声も心地よい。アップビートなものからゆったりとしたバラード調まで盛りだくさんのアルバムになっている。今年聞くべきアルバムの1枚であることは間違いない。
来年の1月からは今アルバムをひっさげたヨーロッパ、北米ツアーも控えているエラ。今後の活躍から目が離せないとともに、日本でもライブが見たいものだ。
【あわせて読みたい】