<「なんでも鑑定団」降板問題>石坂浩二の後任に福澤朗を置く「大人の事情」

テレビ

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]
***
テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」の石坂浩二降板問題は、石坂さんに系列のBSジャパンで「同番組のDNAを引き継いだ番組」を始めることで、決着がついた、と1月30日のスポニチが報じている。さらに、石坂さんの後任はアナウンサーの福澤朗であるとも報じた。
このテレビ東京の対処は実におかしい。
そもそも「開運!なんでも鑑定団」という番組は、石坂さんの発言をほとんど編集でカットしても番組としては成り立っていたのである。そこに、新たに福澤朗という「発言する人」を入れる意味はどこにあるのか。
どうも、汚い大人の事情の匂いがする。これはSMAP騒動の時と同じ匂いだ。
タレント事務所、テレビ東京、番組製作会社の3すくみ。実は4すくみだが、これは番組の魅力とは何の関係もないので、外に漏れてはいけない事情。
そして何よりも、SMAP騒動でファンが置いてけぼりにされたように、今回は視聴者が置いてけぼりだ。
 
【あわせて読みたい】