<SMAP謝罪生放送>「本人たちの被害の訴えがないから審議しない」というBPO


メディアゴン編集部

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SMAPの解散独立騒動でメンバー5人が「SMAP× SMAP」(フジテレビ)の生放送(1月18日)で謝罪したことについて、BPO(放送倫理・番組向上機構)に視聴者からおよそ2800件の抗議が寄せられていたことが分かった。

内容は「パワハラである」「無理に謝罪させられている」などの抗議が多かったという。

これに対して、BPO・放送倫理検証委員会委員長の川端和治弁護士は、

「我々が扱う案件かどうかという観点で言うと、本人たちから被害を受けたと言う訴えがあれば別だが、放送された内容それ自体が放送倫理違反というわけではない」

として、「審議入りせず」の判断を示した。この「審議入りせず」は、通常の裁判で言うと「却下」にあたり、「裁判にする要件を満たしていない」という判断である。

BPOはホームページにおいて、テレビ視聴者に対し次のような要請を掲げている。

BPOでは放送に関して皆さまの意見をお伺いしています。

※問題のご指摘や、批判のほかにも推奨のご意見、要望などもお寄せください。

頂いたご意見は・・・

〇 BPOの各委員会に「視聴者意見」として報告され、委員会に反映されます。

〇 特定の番組や放送局に関するご意見は、当該放送局に送られます。

〇 BPOのホームページや刊行物に掲載される場合があります。(匿名) (※個人名、放送局名は原則削除し、要約する場合もあります。)

「本人たちから被害を受けたという訴えがない」ことが審議却下の理由。それは果たして「理由」になるのか。そんなことが、タレントという職業、特にSMAPのような立場、そしてジャニーズという事務所にいるタレントとしてできると思っているのだろうか。

彼らにはそれができない、ということをファンや視聴者もよく知っているからこそ、大きな抗議となったのではないか。BPOは果たすべき役割は何であり、その役割は果たせているのか?

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。