<キンコン西野の新作絵本が14万部>「ヒットする」と得体の知れないギアがかかる?


西野亮廣[芸人(キングコング)]

***

朝日新聞の朝刊で「12万部突破!」の広告をドーン! と出した日に、さらに2万部の増刷がかかり、最新作『えんとつ町のプペル』は現在14万部。

さすがに、このぐらいになってくると、自分達のハンドルは奪われて、得体の知れないギアがかかってきた感覚。過去に何度か経験したことがあるけれど、『ヒットする』というやつ。

同時にそれは、「これまで相手にされなかった人に見つかる」ということで、説明の面倒を内包している。とくに『えんとつ町のプペル』の場合は、作り方から創っているので、ストーリーの話をする前に、まずはそちらの説明をしなきゃいけないので、説明時間が長くなる。

「クラウドファンディング」と「クラウドソーシング」を知らない人に『えんとつ町のプペル』の作り方を伝える作業は、「ジャンケン」を知らない人に「アッチ向いてホイ」の説明をする類いの煩わしさがあって、それがテレビの場合だと、平気で「15秒で説明してください」と言われたりもする(それ以上、長くなると横槍が入る)ので、説明が不完全燃焼のまま終わる機会が最近は増えてきた。

いつかテレビでたっぷり時間をとって、『えんとつ町のプペルの作り方』を話したいな。クラウドファンディングの本質や、クラウドソーシングの可能性や、今の時代の『広告』について、思う存分、喋りたい。いや、べつに喋りたくもないんだけれど、15秒の不完全燃焼の説明を何度も繰り返すぐらいなら、一度、最初から最後まで喋りたい。

db36

そういえば、昨日の取材(王様のブランチ)で、「なんで、主人公をゴミ人間にしたのですか?」と訊かれたので、「『星を見ようとする』という、皆が大人になる過程で《折り合いをつけて捨てたモノ》を持っているからです。夢を追う人は総じてゴミ人間だと思ってます」と答えると笑われた。おそらく伝わっていない。

【参考】キンコン西野「制作者の頑張りなど客には無関係」結果で語れ

夜中。新宿のタワレコでフライングゲットしたロザリーナのアルバム『ロザリーナ』を聴いて、感動した。2曲目に入っている『little star』という曲を、すでに何度も聴いている。こんな時代に、ファンタジーを背負う、気概に、声に、楽曲に惚れ惚れする。才能であることは間違いないので、あとは見つかるだけだと思った。

目の前にはサイン(を入れなきゃいけない)本が、まだまだ山積み。サインを入れて、順次配送していっているのですが、なにぶん全て手作業でして、時間がかかってしまって申し訳ありません。頑張ります。それより何より、ロザリーナのアルバム。本当に最高です。

 

【あわせて読みたい】

The following two tabs change content below.

西野亮廣

芸人吉本興業
西野亮廣(にしのあきひろ)お笑いタレント、俳優、絵本作家、漫才コンビ「キングコング」のツッコミ、ネタ作り担当。1980年、兵庫県出身。タレント活動と平行しつつ、2013年2月には、ニューヨークのトライベッカ「One Art Space」で初の海外絵本絵画展「Akihiro Nishino Solo Art Exhibition」を開催。同年11月には「TDW ART FAIR 2013」の「小川登美夫賞」「川崎健二賞」も受賞。著書に、「グッド・コマーシャル」「嫌われ西野、ニューヨークへ行く」「Dr.インクの星空キネマ」「ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス」「オルゴールワールド(原案:タモリ)」など。