キンコン西野「制作者の頑張りなど客には無関係」結果で語れ

エンタメ・芸能

西野亮廣[キングコング/漫才をする絵本作家]
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先日、

「お客さんがロビーに残っているのに音楽を止めるな」
「難しい顔で接客するな」

と書いたら、関係者と思しき方から、

「会場の退館時間のこともある!」
「キチンとオペレーションはしたのか?」
「スタッフだって頑張ってる!」

という地獄的に幼稚な反論があった。
そもそも、「西野は退館時間のことを知らない」という前提で話を進められていることが謎すぎる。ちなみに僕は芸歴16年で、僕は僕が仕掛けるイベントの制作費を自分で管理しています。当然、退館時間が過ぎれば、会場費、スタッフさんのギャランティは僕が自腹でお支払しています。
【参考】キンコン西野「『売れるから値段を上げる』という発想は危険」
なので、撤収作業をしなきゃいけないことなんて百も千も承知で、その上で、

「事情があるなら、工夫しろ」

だし、さらには、

「いやいや、そんな当たり前のことを、いちいちオペレーションしなきゃいけないの? 言われたことしかやれねーのかよ? サービス精神で付加価値をつけようとは思わないの?」

だし、さらには、

「お前が頑張ってるかどうかなんて、お客さんからしたら1ミリも関係ねえよ。ゴタゴタ言わずに《結果》で語れ、タコ!」
「そもそも客前で言い訳しちゃうオマエらとは一生仕事しねーよ。その言い分がまかり通る現場で仲良くヨチヨチやってろ、ブス!」

と思っているのです。
こんなに心優しい男が、今、『えんとつ町のプペル』という絵本を作っています。
この四年半、何度も何度も何度も何度もやり直して、表紙ページの色味だけでも、2000人以上から意見を聞いて、山ほどの批判と戦いながら、この夏は、4000人を集めた独演会や舞台『ピラミッドだぁ!』の裏でモーレツな締切&睡魔と戦いながら、制作費とも戦いながらエンヤコラ。
言い訳なんていくらでもできる。
でも、しない。俺、プロだから。
作品に触れるお客さんからすれば、制作側の事情なんて知ったこっちゃない。判断材料は《結果》だけ。

「感動するか、否か」

それだけ。
『えんとつ町のプペル』表紙ページのイラストが完成しました。これが結果です。ここだけで判断してくださいな。
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絵本『えんとつ町のプペル』。2016年10月末にお届けできそうです。立ち上がれないほど感動させちゃう。世界を変えちゃう。
 
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