<発売直前!Nintendo Switch>任天堂が社運をかけたゲーム機の今後を予想


宮田重聡[ゲームライター]

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3月3日に新型ゲーム機Nintendo Switchが発売をむかえる。

本体と同時発売の「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」や「1-2-Switch」などのコマーシャルを頻繁に目にするようになり、いよいよ発売だと感じている方も多いのではないだろうか。今回は、そんなNintendo Switchの特徴と展望を綴っていこうと思う。

いつでもどこでもリッチなゲーム体験を実現 今までの家庭用ゲーム機の売りは、パワフルなマシンスペックが可能にする表現と処理によるリッチなゲーム体験だ。しかし、テレビの前でしか遊べない難点もあった。

対して携帯ゲーム機の売りは、どこでも手軽にゲームが遊べるところにある。場所を選らばずどこでも遊べるので他人との交流もしやすく、小学生から大人まで幅広く遊ばれる傾向がある。反面、家庭用ゲーム機にあるような表現力をある程度犠牲にしているところもあった。

今回のSwitchはこれらの良いところを合致させ、家庭用にあったリッチな表現力を保ちつつ好きなプレイスタイルで遊べるゲーム機に仕上げているのが特徴だ。

Switchには大きく分けて以下の3つのプレイスタイルがある。

 (1)TVモード:映像をテレビ出力して家庭用ゲーム機のようなコントローラーで遊ぶ

 (2)携帯モード:本体についた画面とボタンで携帯ゲーム機にように遊ぶ

 (3)テーブルモード:本体の画面を使って家庭用ゲーム機のようなコントローラーで遊ぶ

簡単に言えば、従来の家庭用ゲーム機のように遊びたい人はTVモードで、外で遊びたい人は携帯モードかテーブルモードで遊べばよいという仕組みだ。筆者も体験会等で触ってみたが、プレイスタイルによって多少の差異はあるものの概ね現在の家庭用ゲーム機と同じようなパフォーマンスでゲームを体験する事が可能と感じた。

【参考】<4万4980円は高い?安い?>PlayStationVRはゲーム体験が進化するめったにない「祭」

<Switchは時代に合ったゲーム機>

筆者としては、Switchは時代に合ったゲーム機なのではないかと感じている。特に、家庭用ゲーム機の遊びをテレビから切り離せたことは大きな功績ではないか。 家の中でのテレビの存在感は年々薄れていっているように思う。

ゲームやスマホをはじめ、世の中には数多くのエンターテインメントが溢れており、限りある時間を上手くやりくりしながら好きな事を楽しめるように生活するようになった。そんな中、決まった時間にしか見られないテレビ番組は自分で融通が付けられないやりくりしづらい存在だ。

それなら、PCやスマホでオンデマンドに観られる放送のほうが優位性は高い。テレビの衰退は確実に進行しており、それはテレビと一心同体だった家庭用ゲーム機にも同じように迫る危機的状況だった。Switchはその負の連鎖を断ったというわけだ。

また、好きな時間と場所で遊ぶことができるので、ユーザーの生活の中に入りやすく前述のような時間のやりくりにも上手く入り込むことができる非常に現代人に合ったゲーム機が登場したと感じている。

本領発揮は夏ごろと予想 そんなSwitchだが、本領発揮は任天堂が近年生み出した傑作IP「スプラトゥーン」の新作が投入される夏頃からになるのではないかと予想する。 「スプラトゥーン」はポップな世界観と中毒性の高い遊びで幅広い年代に受け入れられた8人で遊ぶオンライン対戦ゲームだが、Switch版では本体を持ちよって顔を突き合わせた対人戦がついに可能になる。

これには、モンスターハンターシリーズが携帯ゲーム機で登場し、顔を突き合わせて遊べるようにしたことで爆発的にヒットした風景が重なる。既に10代~20代のゲームプレイヤーに圧倒的な支持を得ているだけに、モンスターハンターの時以上の爆発も見込めるかもしれない。

逆に、そこまではやや大人しい状況が続くのではないか。発売されるゲーム数も少なく、目新しいゲームも春に投入される「ARMS」のみという状況なので、ゼルダ等のシリーズファンとゲームハードマニアに広がるゲーム機になりそうだと感じる。

「スプラトゥーン」に備えて先にハードを買うという選択肢もありかもしれない。

ここまで色々と見解をまとめてみたが、とにもかくにもゲーム好きとしては新しいゲーム機の登場は無条件にわくわくしてしまうものだ。WiiUを思うような軌道に乗せられなかった任天堂にとっても社運を賭けたゲーム機であることは間違いないので今後の動向に要チェックだ。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。