<政見放送の猿芝居>「なぜ全く訴えてこないのか」言葉を持たない政治家


保科省吾[コラムニスト]

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忌野清志朗の「金もうけのために 生まれたんじゃないぜ」をガンガンYouTubeでながしながら、本稿を書いている。

「金もうけのために 生まれたんじゃないぜ
金もうけのために 働くのはいやなのさ」

原稿を書きながら、清志郎の「君が代」も聴く。

「君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて
こけのむすまで むすむすむすむす むすまで」

テレビでは政見放送をやっている。国民の権利の選挙権を行使するためにこれも同時に聞く。だが全く訴えてこない。なぜか?

政治は言葉であるはずなのに、政治家は自分の言葉でしゃべっていない。台本を読んでいる。役者という職業があるように台本を読むと言うことはものすごい技術がいる表現方法だ。これを素人である政治家が読む。

【参考】衆議院総選挙を「政策選択選挙」にせよ

技術が伴っていないからプカプカ言葉が浮いてくる。政治家の中には元役者という人もいるから、その人も政見放送の台本を読む。ひどくわざとらしい。猿芝居だ。ここがドラマの現場なら、NGを出されるほどヘタだ。こんな役者は降ろされる。

政見放送を聞きながら本稿を書きながら、岡林信康の「私たちの望むものは」も聴く。

「私たちの望むものは 生きる苦しみではなく

私たちの望むものは 生きる喜びなのだ

私たちの望むものは 社会のための私ではなく

私たちの望むものは 私たちのための社会なのだ」

岡林の「アメリカちゃん」も流れてくる。

「アメリカちゃん アメリカちゃん、平和のために頑張ってや
ほうれん草のポパイちゃん、金のベルトのバットマン
雨にも負けず、風にも負けず、男一匹どこへ行く
アメリカや~、太郎」

清志郎は、今ならこう歌っただろう「憧れの北朝鮮」(筆者一部歌詞改変)

「北朝鮮であそぼ 楽しい北朝鮮

北朝鮮はいい国 みんなの北朝鮮

金日成 金正日 金 金 金正恩

『お~い!金。』って呼べば  みんなが振り向く」

今日、言葉を持たない政治家が多すぎる。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。