<「未公開映像集」がつまらない理由>本編よりは面白さに劣る映像で構成された「めちゃ×2イケてる」

エンタメ・芸能

高橋維新[弁護士]

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4月18日に放送されたフジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」(以下「めちゃイケ」)は、前回のテスト企画の未公開映像集であった。テスト企画の次の回には恒例となっている企画である。
まず騙されてはいけないのは、「未公開映像集」は、本編で公開された「既公開」のものよりも「確実におもしろくない」ということである。既公開のものよりおもしろければ、本編で出せばよかったはずだからである。
本編は3時間スペシャルなのだから、広報・宣伝にも翌週の通常回より力が入っていることだろう。ざわざ後回しにする理由はない。
未公開映像に回った映像たちは、少なくとも映像の編集権者が「既公開のものよりおもしろくない」と判断したことは確実だろう。「未公開映像集」などと銘打って既公開のものよりおもしろいかのように喧伝しているのは、このつまらなさを糊塗するためである。
編集した映像より確実におもしろくない生放送が、

「今回はなんと生放送でお送りしています」

などと利点のように強調されるのと同じ構造である。
「めちゃイケ」は、上記のようなテレビの嘘が大嫌いな番組なのだろう、今回も「未公開映像集」などとは銘打たず、「カットするにはもったいない」というようなサブタイトルがついていた。
つまり、少なくとも本編よりは面白さに劣る映像であることを自認していたのである。このへんは「めちゃイケ」にわずかながらに残る番組作りの矜持が見てとれたような気がした。
肝腎の中身であるが、本編がいまいちパッとしなかったので、それより「おもしろくない」はずの「本編ではカットされた映像」がおもしろくなるはずはないだろう。
一番おもしろかったのは、よゐこ・濱口優のバカ解答である。「中汁明菜」という発想ができるバカはなかなかいない。やはり、濱口が出ないテスト企画は基本的に博打になってしまうのである。
 
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