<古館氏の「報ステ」降板で考える>理想の日本人ニュースキャスターの資質を持っている人は誰か?
高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]
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報道ステーションの古舘伊知郎が来年3月で降板する。
欠点を持っている人が良いと思う。理想の日本人ニュースキャスターの資質について考えてみた。
あくまで私見である。反論は大歓迎する。話をわかりやすくするために男性に絞る。
- まず、身長。170センチ以上あること。それより10センチ程度までは高くても良い。
- 顔は、主張しすぎない顔であること。
- 広く薄く様々な分野に知識を持っていること、全部正しい知識ではなくて良いからその知識は8割程度が真であること。つまり何の話にでも口を挟めるが、時々間違っていると言うことだ。
- 2から3の特定の分野において日本で100番目までにランキングされる(と思われる)ような深い知識の持ち主であること。年金問題とか、介護問題とか、障害者問題とか、大リーグの知識とか、オカルトとか、台所用品とか。つまり、ある特定分野では、専門家とも対等に議論できる知識を持っていると言うことだ
- 傾聴力があること。ゲストが来たときに相手に気分よく話させる技術を持っていると言うこと。傾聴力とは、自分が相手を怒らせたり、鋭い質問をしたりしなくても、相手が喋りたくなってしまう雰囲気を醸成すること、及びその能力である。
- 質問力があること。たちどころに10や20の質問を思いつく能力を持っていること、興味深い質問でなくては意味が無い。
- バカのフリが出来る人
- 口跡がはっきりしていること。
- 弱みを持っていること。髪が薄い、横浜ベイスターズのファン、書けるが漢字の書き順を知らない、甘いものを見ると食べずにいられない、鉄道オタク、ネクタイ選びのセンスがない、片言英語、ラ行の発音がダメ、実は169センチだが1センチごまかしている、涙もろい、など。性的匂いのする欠点はダメ。
- その弱みをみんなに見せて臆することのない人。
- 少数派を理解できること。多数派に身を置くことに慎重である人
- 臨機応変であること。つまりアドリブがきく。そのアドリブは知識に裏打ちされていなければならない。
- 出来る、出来ないではなく、出来る方法を考えられる人、保つ(もつ)、保たないではなく、保つ方法を考えられる人。
- 大物に決して媚びない人。
- 孤独に耐えられる人
- その孤独を相談できる他人がいる人。
これに一番近い日本のニュースキャスターは誰だろう。
ひとりいるが、その人はニュースキャスターをやっていないのである。残念なことだ。
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