<キンコン西野の新作絵本が14万部>「ヒットする」と得体の知れないギアがかかる?

エンタメ・芸能

西野亮廣[芸人(キングコング)]
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朝日新聞の朝刊で「12万部突破!」の広告をドーン! と出した日に、さらに2万部の増刷がかかり、最新作『えんとつ町のプペル』は現在14万部。
さすがに、このぐらいになってくると、自分達のハンドルは奪われて、得体の知れないギアがかかってきた感覚。過去に何度か経験したことがあるけれど、『ヒットする』というやつ。
同時にそれは、「これまで相手にされなかった人に見つかる」ということで、説明の面倒を内包している。とくに『えんとつ町のプペル』の場合は、作り方から創っているので、ストーリーの話をする前に、まずはそちらの説明をしなきゃいけないので、説明時間が長くなる。
「クラウドファンディング」と「クラウドソーシング」を知らない人に『えんとつ町のプペル』の作り方を伝える作業は、「ジャンケン」を知らない人に「アッチ向いてホイ」の説明をする類いの煩わしさがあって、それがテレビの場合だと、平気で「15秒で説明してください」と言われたりもする(それ以上、長くなると横槍が入る)ので、説明が不完全燃焼のまま終わる機会が最近は増えてきた。
いつかテレビでたっぷり時間をとって、『えんとつ町のプペルの作り方』を話したいな。クラウドファンディングの本質や、クラウドソーシングの可能性や、今の時代の『広告』について、思う存分、喋りたい。いや、べつに喋りたくもないんだけれど、15秒の不完全燃焼の説明を何度も繰り返すぐらいなら、一度、最初から最後まで喋りたい。
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そういえば、昨日の取材(王様のブランチ)で、「なんで、主人公をゴミ人間にしたのですか?」と訊かれたので、「『星を見ようとする』という、皆が大人になる過程で《折り合いをつけて捨てたモノ》を持っているからです。夢を追う人は総じてゴミ人間だと思ってます」と答えると笑われた。おそらく伝わっていない。
【参考】キンコン西野「制作者の頑張りなど客には無関係」結果で語れ
夜中。新宿のタワレコでフライングゲットしたロザリーナのアルバム『ロザリーナ』を聴いて、感動した。2曲目に入っている『little star』という曲を、すでに何度も聴いている。こんな時代に、ファンタジーを背負う、気概に、声に、楽曲に惚れ惚れする。才能であることは間違いないので、あとは見つかるだけだと思った。
目の前にはサイン(を入れなきゃいけない)本が、まだまだ山積み。サインを入れて、順次配送していっているのですが、なにぶん全て手作業でして、時間がかかってしまって申し訳ありません。頑張ります。それより何より、ロザリーナのアルバム。本当に最高です。
 
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