民主主義を否定する稲田防衛大臣?籠池理事長の証人喚問を急げ

政治経済

保科省吾[コラムニスト]

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稲田朋美大臣は、民主主義を否定なさっているのでしょうか。

稲田防衛大臣は参議院予算委員会で、大阪の学校法人「森友学園」が運営する幼稚園の教育内容に関連して、「教育勅語の精神である親孝行など、核の部分は取り戻すべきだと考えており、道義国家を目指すべきだという考えに変わりはない」と述べました。

稲田防衛大臣は教育勅語の本質がそこにないのはご存じないでしょうか。

教育勅語の本質は「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」(重大事態があれば天皇のために命を投げ出せ)という命題にあることは誰もが知っている事実です。本質は若者を戦争に駆り立てたところにあるのです。

稲田大臣は教育勅語が1948年6月19日「教育勅語等排除に関する決議」で衆議院にて、また「教育勅語等の失効確認に関する決議」によって参議院にて、否定されていることをご存じないのでしょうか。

つまり、教育勅語は戦後、民主主義によって否定されているのです。これを護持する発言をした稲田大臣は民主主義を否定していることになると筆者は思います。

【参考】<森友学園問題>直接指示なくとも安倍首相行政責任免れない

瑞穂の國記念小學院を目指す森友学園籠池泰典理事長を国会で証人喚問すべく、野党は全力を傾注すべきです。でないと詐欺罪で大阪府警に逮捕されて司直の手にゆだねられてしまう危惧があります。まだ、取り調べは可視化されていないのです。

この稲田大臣、理事長を退任する意向を示した籠池泰典氏との関係について、稲田氏は国会で「籠池夫妻から何らかの法律相談を受けたことはない」「裁判を行ったこともない」などと答弁してきたが、後に裁判所への出廷記録が発覚し、答弁を前言を撤回することになりました。

この出廷記録には稲田朋美防衛相の名前がシッカリと記載されており、稲田大臣は森友学園が起こした民事訴訟の口頭弁論に原告側代理人として参加した事実が分かった。虚偽答弁だったのである。

 

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