メディアの注目急上昇!話題の「Kiana Lede」から目が離せない
藤井夏子[音楽ライター]
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現在、自身初の北米ツアー中のKiana Lede(「キアナ・レデ」という日本語表記もあるが、本稿では実際の発音に基づきキアナ・ラデイと書く)が、今多くの音楽メディアで注目されている。
これからますます勢いを増していくだろう彼女の魅力に迫りたい。
キアナ・ラデイは米アリゾナ州出身の22歳、R&Bシンガーソングライターである。14歳の時に「Kidz Bop」という子供達が楽曲のカバー動画を載せるサイトで動画を投稿し、同サイトが主催するKidz Star USA Talent Search 2011にて45000人の中からトップ4に選ばれる。その後RCAレコードと契約をするもうまくいかず、現在も在籍しているリパブリック・レコードに移り今に至る。
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そして昨年、デビューEP「Selfless」からの一曲、「EX」が大ヒット。早くも彼女の代表曲となった。
彼女の最大の魅力は表現力の高さと、長いキャリアで培ってきた確かな歌唱力、そしてライブパフォーマンスなどの際のアレンジにある。インタビューで自分は幼い頃からとてもエモーショナルな人、今もね。だから自分の中にある感情を音楽を通して表現する必要があったと語るキアナ。
パフォーマンス中に感情移入することもしばしばある。しかしそれが飾らない彼女の魅力なのだ。ライブパフォーマンスでは、先日VEVO LIFTのチャンネルにてYouTubeで公開された「Can I」のアコースティック・バージョンが印象的だった。原曲のアップビートなR&Bソングであるこの曲を、弦楽器を用いてしっとりと歌い上げた。アレンジの幅が広いのもとても魅力的だ。
現在北米ツアーに加え、デビューアルバムの制作中だというキアラ。これからどのような音楽を聞かせてくれるのか楽しみだ。
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