漫才師のパタン9分類・ダウンタウンは何型か?

エンタメ・芸能

高橋秀樹[放送作家/発達障害研究者]

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現在、漫才(コント含むが、コントしかやらないユニットは除く)の一線級にいる人はいくつかのパタンに分類できると考える。年齢の高い人にも分かるように、古くから活躍する人も含みながら、パタンに分けてみた。(順不同)

<異常キャラクター型>

ここで得がたいのが「相方」である。このパタンのコンビやグループを維持するのはたいへんである。

*メイプル超合金

*オードリー

*のりお・よしお

*ザ・ぼんち

*西川きよし・横山やすし

*キャイーン

*クマムシ

*宮下草薙

*アンガールズ

<パタンはめ型>

*アンジャッシュ

*ジャルジャル

*ミルクボーイ

*ぺこぱ

*ハライチ

*矢野兵藤

<漫談型>

このパタンの場合、結局は漫談である。よって相づちを入れてくれる相手がいれば良い。

*ツービート

*紳助竜介

*B&B

*ウーマンラッシュアワー

<しゃべくり型>

エンタツ・アチャコ(横山エンタツ・花菱アチャコ)の『漫才早慶戦』以来、この「しゃべくり型」が大阪マンザイの主流派、伝統である。東京でも獅子てんや瀬戸わんや、Wけんじなどの名人がいたので、実は大阪だけのものでもない。

*オール阪神巨人

*ブラックマヨネーズ

*中川家

*銀シャリ

*爆笑問題

*EXIT

*くりぃむしちゅー

*ナイツ

*相席スタート

*アキナ

*尼神インター

*海原千里万里

*今いくよくるよ

*四千頭身

*トレンディエンジェル

*麒麟

*スリムクラブ

*タカアンドトシ

*平成ノブシコブシ

*ますだおかだ

*ミキ

*宮川大助・花子

*スーパーマラドーナ

<瞬発発想型>

このパタンに類する存在は、ダウンタン以外のユニットを思いつかない。そこがダウンタウンの優れたところである。かつてのコント55号はココに入る存在だったたと思うが、欽ちゃんは35歳過ぎ当たりから「おれはひとりで、もてる・動ける・おもしろい、をやれたけど、もうやれない。だから、3人集めてコントをやる。1人がもてる・1人が動ける・1人がおもしろい。3人でオレ1人分だ」と言った。それがイモ欽トリオであった。

*ダウンタウン

[参考]テレビの報道番組をエンターテインメントにしてしまった罪

<コント型>

関東には浅草軽演劇、新宿ムーランルージュの伝統がある。大阪は吉本・松竹の二大新喜劇だろう。

*サンドウィッチマン

*アンタッチャブル

*パンクブーブー

*NON STYLE

*ウッチャンナンチャン

*おぎやはぎ

*雨上がり決死隊

*スピードワゴン

*ハリセンボン

*バイきんぐ

<体技型>

「霜降り明星」をここに分類したのはすごく期待しているからである。もっともっと動き回ってほしい。ひと組しか居ないのはユニークで得がたいと言うことなのだから・・・。

*霜降り明星

<リズム型>

大ヒットすることがあるが、言うまでもなく禁断のパタンである。

*レギュラー

*オリエンタルラジオ

*はんにゃ

*COWCOW

<自在型>

このようなカタチが、これからの漫才の主流になるパタンかも知れない。

*笑い飯

*千鳥

*次長課長

*和牛

*フットボールアワー

*とろサーモン

*さまぁーず

*四千頭身

*かまいたち

*チュートリアル

*博多華丸・大吉

*FUJIWARA

以上がバラエティの放送作家として40年以上のキャリアを持つ筆者の見解である。ちなみに、上記分類のどこにも分類されないナインテイナインやネプチューンはどうなるのか? おそらく「タレント」という扱いだろう。

 

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