<降板には必ず理由がある>テレビ番組出演者が干される25の理由
高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]
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通常、4月の番組改編期に特番ラッシュが終わると、レギュラー番組が戻ってくる。そのとき、3月までは出ていたのに出なくなった人、という人が必ずいる。
この理由は古舘伊知郎キャスターが言うところの「単なる交代」では決してなく、必ず「理由」がある。その「理由」はエンターテインメント系の番組でも、報道情報系の番組でも、たいてい同じようなものだ。思いつくままに挙げて見る。
- フリートーク(おもしろい雑談)ができない。
- 食べ方が汚い
- 箸が使えない
- 話の流れを止める
- 意見が凡庸
- 本番に何も考えずに臨む
- 打ち合わせになかったことを言う
- 与えられた台詞を自分お言葉で表現できない
- 社内抗争に負けた
- 制作側がコントロールできなくなった
- 年寄り臭い
- 容貌が落ちた
- ギャラが高すぎる
- 司会者より知識がある
- 専門家なのに知識がいい加減
- バックに誰かが居る匂いがする
- 飽きた
- 有力出演者が気に食わない
- 政治的色が強すぎる
- 反テレビ局の発言をする(記者クラブ反対など)
- 反政府の発言をするので危なくてしょうがない
- 犯罪を犯した
- 視聴者が「道義的に許せないだろうなあ」ことをやった。
- 芸能プロダクションを変わった
- 有力芸能プロダクションに楯突いた
視聴者にとって、納得できる理由、納得できない理由、両方あるが、それでもテレビは回っているのである。
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