<NHK「まれ」短期完結の勧め>NHKの「朝ドラ」は「一作品半年間放送」を強いるのを辞めるべき?

影山貴彦[同志社女子大学 教授/元・毎日放送 プロデューサー]
***
NHKの連続テレビ小説「まれ」。やっと面白くなってきた、と思ったら、来週26日で終了である。
なんだかんだ言いながら、観てしまう。それが「朝ドラ」だと思う。言い換えれば、朝ドラでなければ観ない、そんな作品にも時に出会う。「まれ」は筆者にとって、朝ドラだから観た1本だった。
例えば、このコンセプトのドラマが、平日夜9時くらいから、週に1度放送されていたら、おそらく3回くらいでリタイアしていただろう。「まれ」について言えば、半年の放送期間がすごく長く感じられた。苦しんで、苦しんで、なんとか半年間ネタを引っ張り続けた、そんな印象を持った。
「嫁姑」、「子供」はドラマのフックとなる定番中の定番だが、「まれ」の中のそれらは、無理やり押し込んだ感が否めない。
いつも比較の対象にされて、その後の作り手たちには気の毒でもあるが、「あまちゃん」には、「嫁姑」、「子供」の扱いはなかった。それは、もしかしたらクドカンの矜持だったのかもしれない。
軽い提案をしたい。「朝ドラ」はそろそろ1作品「半年間放送」の十字架を下ろしてはどうだろう。
もちろん作品によっては半年間、あるいは1年間放送するものがあってもいい。だが、常に2クールの引っ張りを強いることは、作り手にも酷であり、昨今の視聴者にとっても、それらを観続けさせられることは結構な負担となっている。
そこで筆者は基本「3ヶ月1作品」のスタイルへと移行させることを唱えたい。
同時に、「大河ドラマ」についても1年ではなく、半年1作品制を提案する。マイナス部分は、せいぜい長らく続いたひとつの「伝統」の看板を下ろすことくらいではないか。あえて「くらい」と記したが、無論、それはとても大きいことではある。
ただ、番組の改革は、「伝統」を守るためにも必要なはずだ。急な改革が無理ならば、ひとまず週6本(月曜日~土曜日)の朝ドラ放送を週5本(月曜日~金曜日)としてはどうか。
かつて朝8時15分からスタートしていた地上波の放送を朝8時からに繰り上げた同局、その流れを汲むものとして、ウィークデー週5本放送制にすることは、大いに時代にフィットすると考えている。
 
【あわせて読みたい】