<Amazonは配送料で破綻する?>膨大な過剰包装とサービスの低下の危険性

デジタル・IT

メディアゴン編集部
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ネット通販といえば、かつては「楽天」を多く利用していたものの、最近になってAmazonのヘビーユーザーになった人は多いだろう。もともと「ネット書店」だったAmazonであるが、現在では、本以外のあらゆる商品が買える。
特に、通常配送であれば、送料が無料であること、本に関しては学割があること、そして納期の速さの3点は大きな魅力だ。
ところ、Amazonから荷物が届き、開封した時に、

「もったいないなあ」

と思わされる人は多いのではないか。段ボール梱包を解くと、例えば、「5センチ四方の箱に入ったネックレス」が、「40センチ×30センチ×20センチサイズ」という商品と比べると巨大すぎる箱に収まっている。
小さな文庫本1冊が、ハードカバーの本が数冊はゆうに収められるような大きな箱にちょこんと入れて送られてくる。
ネックレスは小箱がずれないようにだろう、紙をくしゃくしゃに丸めたものがクッション材として入ってはいる。文庫本であれば、ご丁寧にも、何倍もある箱大のボール紙を裏紙におき、ビニールコーティングしてズレないようにしたものが、大きな箱に安置されて送られてくる。
梱包した担当者も「大きすぎるだろう」と認識をしているわけだ。だったら、もっと小さな箱で送れば充分だろう。
Amazonは毎日、膨大な量の荷物を出荷しているのだから、「ちりも積もれば・・・」である。その過剰包装、無駄たるや天文学的な量になることだろう。
世界的な巨大企業Amazonからみれば、そんなことは、「小さなコト」、「瑣末なコト」なのかもしれないが、冷静に考えれば、輸送費や梱包費が、利益を侵食していることは明らかだ。
アメリカのAmazonでは、無料配送の条件となる注文1回当たりの最低金額が35ドルから49ドルに引き上げられた。しかも、条件をクリアして無料配送にした場合は、配送日数が5〜8営業日になるという。
これは明らかなサービス低下であるし、楽天からAmazonに移行した日本人ユーザーからしてみれば、想定外な展開だろう。今後の経過に注目したい。
 
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