<「日本 死ね」騒動>日本の政治を動かすのは野党ではなくブログ?


山口道宏[ジャーナリスト]

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ブログでの「日本 死ね」に安倍政権は野党のヤジよりもうろたえた。「1億総活躍できねぇじゃないか」の念押しも効いたのかもしれない。選挙対策であることはミエミエなのだが、深刻な保育所待機に政府も重い腰を上げるという。

ところで、「総活躍」が出来ないのは、介護の世界も同様だ。

「介護離職ゼロ」は、在宅で介護を担う家族だけのことではない。介護を支える介護士の離職が多いのは、なによりも処遇と身分が悪いからに他ならない。

我が国は「本気で子育てする気がないこと」と「枯れ木に水はあげないこと」を露呈しているように思えてならない。「アベノミクス」とやらは、子どもにも年寄りにも冷淡である・・・ということが、子どもにも分かってしまうぐらいお粗末だ。

人を育てる、人を支えるといった専門職を大事にしないような政治では、再び「日本 死ね」のそしりを受けるだろう。老いは誰にとっても「明日は我が身」なのだ。日本が世界に冠たる「特養入居待機は全国52万人の国」であることを忘れてはならない。

それにしても、である。

この国の政治を動かすのは、野党よりブログなのか!?

 

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山口道宏

山口道宏(やまぐち・みちひろ) ジャーナリスト、星槎大学教授、NPO法人シニアテック研究所理事長