<高樹沙耶逮捕>大麻合法化の旗手が「私のモノではない」と否認する愚

矩子幸平[ライター]
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元女優の高樹沙耶容疑者(本名・益戸育江)が、10月25日に大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕された。
高樹沙耶容疑者といえば、「ナチュラリスト」を自称し、2011年には沖縄県石垣島に移住して自然エネルギーを利用して生活をするなど、エコロジー家として活動していた。
それと平行して、大麻の法規制に反対し、2016年の参院選には医療用大麻の合法化を訴え、新党改革から立候補し、落選したことは記憶に新しい。
知名度の高い女優であっただけに、高樹容疑者はいわば「大麻合法化の旗手」だったと言えよう。そんな高樹容疑者だけに、その逮捕に、それほど驚くべきものはない。むしろ、大麻の法規制に反対していた人物が、大麻を所持していないことの方が不自然だとさえ思う。
しかしながら、それよりも驚くべきことがある。
逮捕後の高樹容疑者が、押収された大麻を「私のモノではない」と弁明し、容疑を否認している、ということだ。大麻の効果効能を主張し、「最高の植物」まで言っていたのだから、否認などせず、「大麻取締法は悪法である」「逮捕する方が間違っている」と主張し、正々堂々と逮捕されれば良いのである。
「大麻は持続可能な暮らしをサポートする大切な天然資源」「酒、たばこ、チョコレートよりも安心で安全」とまで言い、合法化のために国政選挙にまで打ってでた「大麻合法化の旗手」が、なぜ、逮捕後に「私のモノではない」などと否認をするのか。
本当に冤罪だったとしても、むしろ今回の逮捕をチャンスと考えて、自らの主張を法廷や獄中からアピールすべきではないのか。それこそが彼女を正当化する唯一の方法であり、また、本来すべき役割ではないのか。
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「私のモノではない」という、下っ端の違法薬物の売人が逮捕された時のような否認の弁明をするということ自体、高樹容疑者のこれまでの活動を全否定することに他ならない。これは、大麻合法化の運動をしている活動家たちはもとより、彼女を純粋に支持したり、理解を示した人々を裏切る行為であり、高樹容疑者を公認した新党改革・荒井広幸元代表にも唾するものだ。
高樹容疑者の医療用大麻合法化政策も、健康やアンチエイジングの効果効能のアピールも、結局は、自分が快楽のために合法的に違法薬物を利用するための伏線でしかなかったのか? そう思われて仕方がないほどに愚かな弁明であるように思う。
 
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