<選びづらい今年の流行語大賞>受賞しても出席できない小保方さん、エレキテル連合は下ネタ、レリゴーは海外…

社会・メディア

岩崎未都里[ブロガー]
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現代用語の基礎知識選 2014ユーキャン新語・流行語大賞のノミネート語が発表されました。今回も候補語50語の中から、大賞・トップテンが選ばれ、2014年12月1日(月)に発表されます。
今年の候補語は以下のようなラインナップ。

輝く女性/STAP細胞はあります/バックビルディング/まさ土/トリクルダウン/デング熱/ダメよ~ダメダメ/2025年問題/危険ドラッグ/アイス・バケツ・チャレンジ/家事ハラ/マタハラ/ありのままで/レリゴー/こぴっと/ごきげんよう/リトル本田/J婚/ゴーストライター/タモロス/マイルドヤンキー/リベンジポルノ/JKビジネス/絶景/レジェンド/ゆづ/妖怪ウォッチ/塩対応/マウンティング(女子)/こじらせ女子/女装子/号泣会見/セクハラやじ/集団的自衛権/限定容認/積極的平和主義/勝てない相手はもういない/カープ女子/ワンオペ/ハーフハーフ/消滅可能性都市/壁ドン/ミドリムシ/壊憲記念日/イスラム国/雨傘革命/昼顔/塩レモン/ビットコイン/エボラ出血熱
※「ヘイトスピーチ」のように国際的に問題になるような言葉は候補から外されます

いかがでしょうか? 筆者の周辺では 「今年はピンとくるものが無いな」という声は少なくありません。ネット反応もまた同じような状況のようです。
大将の第一候補が想定されるのは、「レリーゴー(ありのままで)」であろうとは思われますが、

「引きこもりが増加してしまう」
「海外の映画じゃないか」

・・・等々、マイナス要因も少なくありません。今年1、2を争う話題としては、未だに高い話題性を誇っている「STAP細胞はあります」があります。一般的にはかなりの有力候補になるとは思いますが、仮に受賞したとしても、

「受賞者・小保方晴子氏は授賞式に出てこれないだろう」
「ある意味恥であり、しかも被害者までが出ている言葉だ」

とも言われているので、今年の流行語としてふさわしいか・・・と言われれば、なかなか疑問が残るようです。
「アイス・バケツ・チャレンジ」は、その行為そのものに対して、批判・反対派も多数出ていたので厳しいように思います。2014年の「一発屋枠」を既に確保したであろう「日本エレキテル連合」の「ダメよ~ダメダメ」は、今年のお笑い部門的には、広い層に知れ渡った言葉にはなったものの、結局はダッチワイフという下ネタなので、倫理的な問題から少々難しいはずです。
「デング熱」「エボラ出血熱」に関しては、筆者の友人がバッサリと、

「流行語じゃなくて、流行感染症病名!現在進行形で死亡者増加してるのだよ」

と一喝していました。確かに。
どうにも今年は、前向き且つキャッチーで日頃から健全に使っているような流行語候補がほとんどありません。(あるとしたら唯一、アジア人初男子テニスグランドスラムベスト4入りの錦織選手「勝てない相手はもういない」でしょうか)
筆者の個人的な感覚としては、特に今年顕著に出てきた現象で、日々、見聞きしない日が無い、気になって仕方ない言葉があります。その言葉とは、

「プレミアム」

です。今年よく売れたと思う商品や、こんなの出したの?!と思う商品・サービスには、驚くほど多くの「プレミアム」が付けられています。

  • プレミアムモルツ
  • プレミアムアウトレット
  • プレミアムエコノミーシート
  • プレミアム会員
  • プレミアム牛丼

・・・などなど。
ここ数年、特に今年の「プレミアム」は、本来の意味である「高級な」ではなく、

「廉価ながら少しの贅沢感=プチリア充としてのプレミアム」

として多用されているように思います。そう考えると、外食産業でも、「廉価でプチ贅沢」を醸すような商品は少なくありません。

  • ファミレスのフォアグラステーキ
  • 居酒屋の松茸鍋
  • プレミアム牛丼
  • 週末格安プレミアム温泉旅行

実生活でも、一流パティシエのスイーツを食べた話しをされるよりも「コンビニのプレミアムスイーツ」の話を聞いた方が、身近で手軽な感じがしてリアリティもあり、気軽です。もちろん、こういった「プチリア充」は無駄に自慢しているとも思われないので、いくら話をしても、ウザがられ無いという点も、もしかしたらちょっとしたメリット(?)かもしれませんね。
さてさて、今年の流行語大賞はどれに選ばれるのでしょうか? 決め手がないだけに、ちょっと楽しみですね。
[メディアゴン・チーフィエディター:藤本貴之(東洋大学准教授)のコメント]今年2014年を象徴する言葉は、「噓」であるように思います。佐村河内守(ゴーストライター問題)、小保方晴子(論文ねつ造問題)、青木大和(小4なりすましサイト)などなど、「噓」や「欺き」にまつわる大型トピックは豊作だったのではないでしょうか?
 
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