<49年目の「笑点」>桂歌丸の後継司会者は誰か?

馬場泰光[東京作家大学]
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日曜日の長寿番組「笑点」(日本テレビ)の放送開始は、1966年5月15日。この年、ザ・ビートルズが来日し「ウルトラマン」が放映された。ひどく昔のことのように感じるが、この番組は今も視聴率が高い。もちろん、番組を支えているのが「大喜利」のコーナーだ。
桂歌丸は、第一回放送から、今日迄出演し続けている。歌丸は長らく「大喜利」の回答者をつとめ、先代三遊亭円楽の後を引き継ぎ、十年間司会者として君臨している。回答者としての腕の冴えもさることながら、筆者は歌丸の司会者としての技量に感服している。
この日の放送でも、司会中、入院時のエピソードを語り笑いを取るなど、回答者に花を持たせつつもきっちり自己主張もして、番組を盛り上げていた。まさに「名人芸」である。
その歌丸も寄る年波。後継者はどうなるのか、気にかかる処である。
結論から言えば「適任者無し」である。
現在の大喜利コーナーの出演者は、御隠居キャラの歌丸、与太郎キャラの木久扇、若旦那キャラの円楽など、落語の世界観を具現化しており、絶妙のバランスが保たれている。
ここで、御隠居キャラにして名司会者の歌丸が降板、という事になれば、そのバランスが一気に崩壊してしまう。何とも悩ましい事だが、歌丸にはもっともっとがんばって貰って、笑点のバランスを崩さないで欲しいものである。
 
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