<1億総崩れ社会?>子育て中の貧困世帯が20年で2倍に


山口道宏[ジャーナリスト]

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何が「少子化対策」か、である。先ごろ発表された調査結果(山形大学)に依れば子育て中の貧困世帯は20年で2倍というから驚きだ。

国は生活保護世帯以下のワーキングプア状態で「子育ては贅沢」とでも云うのか。

一方で「子づくり」を奨励するから全くの支離滅裂である。親の貧困が、即ち子どもの貧困で、負の連鎖である。

ところで「絶対的貧困」と「相対的貧困」という言葉がある。前者はかの国にみるようなゴミの中をあさって食べられるものを探すような状態。後者は集団の平均収入の半分に満たない人の数の比率を指すという。

しかし後者の場合、年度変化はないから、国はその数値を示して「大したことはない」と国民に思わせてきた。

日本財団の調査によれば、子どもの貧困問題を放置した場合の経済損失は約4兆円と試算する。「1億総崩れ社会」の幕開けである。

 

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山口道宏

山口道宏(やまぐち・みちひろ) ジャーナリスト、星槎大学教授、NPO法人シニアテック研究所理事長