<文句ばかりのデザイナー?>キンコン西野「自称プロのお前、肩書きで語るな」


西野亮廣[芸人(キングコング)]

***

絵本を描きはじめた時の話。僕が0.03ミリの黒ボールペン一本で描いたことを指して、

「これは、絵本じゃない!絵本をナメるな!絵本というのは、もっと考え抜かれて、手数を減らすものであり…素人はこれだから・・・」

と言ってくる絵本作家が一定数いたんだよね。
逆に、お笑い業界でも、M-1グランプリなどにアイドルの女の子が参加するのを指して、

「漫才をナメるな。漫才というものはアイドルが一朝一夕でやれるものではない!」

と言う芸人や放送作家が必ず一定数いる。今回もそう。一般公募されたので面白そうだし参加してみて、その作品が話題になるやいなや、

「大衆からは支持されているが、何も分かっちゃいない。あれはデザインではなくアートだ。ロゴというのは、どこで使われるかを考えなければならないものであり・・・我々プロはその辺りを踏まえていて・・・」

というデザイナーが一定数いる。そういう「プロの皆さん」に言っておくね。

ガタガタうるせーよ、バカ。

「専門学校でキチンと学んだ」や「肩書き」なんかには、1ミリの価値もねーんだよ。他人から求められるものが価値なんだよ。お前ら、プロフィールに「絵本作家」とか書いておいて、アルバイトしてるだろ? こちとら、お前がアルバイトをしている間、血が出るほどペンを握ってるからな。

お前がアルバイトをしている間に、全国各地、海外も飛び回って、何千人、何万人…一人一人と話して、サインをして、頭を下げて、絵本を届けてるからな。お前がアルバイトをしている間、恥ずかしい思いも、悔しい思いもしているからな。

【参考】<なぜ「炎上」は起きるのか>五輪エンブレム選考に見る「日本のデザイナーは勘違いで時代遅れ」

アイドルがノリで漫才を始めたっていいじゃない。それをキッカケに漫才に興味を持ってくれるお客さんがいるわけだから。そこで、アイドルに漫才で負けたら、そこまでだろ。遊び半分だろうが、ノリだろうが、どんどん参加してもらって、プロの技で、グウの音も出ないぐらい、ねじ伏せちゃえばいいじゃない。

それだけの話でしょ?

デザイナーにしてもそう。佐野さんのエンブレムに文句言って、最終候補の4作品に文句言って、タレントが片手間でデザインしたであろうエンブレムに文句言って、その文句が、まるで世に出ていない。ましてや、自分がデザインした作品が、まるで話題になっていない。これまでの活動が、自分の影響力に繋がっていない。それが全てだろ。それが、お前の結果だろ。

そういう奴らに限って、

「大衆に認められることが全てではない。そもそもゴッホは・・・」

とか言い始める。出たよ、最後の切り札『生前評価されなかった僕らの味方・ゴッホ』。

あぁ、うるせー。

お前ら、この世界に入った初日に同じコト言ってた? 結果が出せない自分を肯定する為に、微妙に下方修正を繰り返して、導き出した答えだろソレ。そういう連中同士で集まって、傷をペロペロナメあって、いつまでもウジウジウジウジ気持ち悪い。

【参考】<キンコン西野に直接聞いてみた>話題の落選エンブレムから見える「東京五輪」の行方

肩書きで語るな、バカ。肩書きそのものには1ミリの価値もないし、肩書きに守ってもらおうとするな、タコ。

文句があるんだったら、圧倒的な作品を世に出して、作品の力でブッちぎってみろよ。意見があるんだったら、一人であろうと、権力に噛みついてみろよ。その力がないんだったら、その覚悟がないんだったら黙ってろ。
【あわせて読みたい】

The following two tabs change content below.

西野亮廣

芸人吉本興業
西野亮廣(にしのあきひろ)お笑いタレント、俳優、絵本作家、漫才コンビ「キングコング」のツッコミ、ネタ作り担当。1980年、兵庫県出身。タレント活動と平行しつつ、2013年2月には、ニューヨークのトライベッカ「One Art Space」で初の海外絵本絵画展「Akihiro Nishino Solo Art Exhibition」を開催。同年11月には「TDW ART FAIR 2013」の「小川登美夫賞」「川崎健二賞」も受賞。著書に、「グッド・コマーシャル」「嫌われ西野、ニューヨークへ行く」「Dr.インクの星空キネマ」「ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス」「オルゴールワールド(原案:タモリ)」など。