<大学生の食費は1日825円>バブル期から半減した仕送り額と500万円の借金


山口道宏[ジャーナリスト]

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山田洋次の映画「家族はつらいよ」が話題だが、それ以上に今の学生もつらいのだ。地方から上京し、憧れの大学生になったものの、そこでの暮らしは厳しいからだ。

先ごろ発表になった「学生生活実態調査」(全国大学生活協同組合連合会・2015.10-11・74大学17605人参加)によれば、現在の大学生の一ヶ月の収入の平均は次のようなものだ。

  • 仕送り:7万1440円
  • 奨学金:2万3270円
  • アルバイト:2万5320円
  • その他

合計:12万2580円

一方の「支出」は11万8200円。ただし「仕送りなし」は全体の1割近く存在する。例えば「支出」の内訳では食費は2万4760円だから1日825円の勘定になる。

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こうして、入学早々にアルバイトを始めるは必至だ。外食をすればいつもチェーン店の牛丼で、自炊ならば具なしの即席ラーメンが定番の食生活にならざるをえないだろう。さぞかし、親元の「おふくろの味」が懐かしいはずだ。

かつてのバブル時代(1980年代後半〜1990年代初頭)には1ケ月15万円の仕送りが可能だったから、今はおよそ半分、それとて精一杯の金額だ。なにしろ親自身の雇用が不安なのだから。

奨学金も「貸与」が相場だから仕事につけば返さなくてはいけない。新社会人は給料の前に奨学金返還の「平均500万円」の借金を抱えてはじまるという。

このような状況を見れば、「なにがアベノミクスか」と思わざるをえない。ここにも「日本、死ね!」がある。

 

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山口道宏

山口道宏(やまぐち・みちひろ) ジャーナリスト、星槎大学教授、NPO法人シニアテック研究所理事長