<筋肉芸人も御用達?>1秒で腕力を爆発的に強くする方法


小池義孝[作家/日本ねこ背セラピスト・インストラクター協会会長]

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筋肉、アスリート、最強・・・などなど、屈強な身体能力をテーマにしたテレビ番組は多く、今年の正月から「究極の男は誰だ!? 最強アスリート元日決戦!」(TBS)を見た方も多いのではないでしょうか。

メディアでは内容とは無関係に、ケイン・コスギ、武井壮(元陸上競技選手)のように、常人離れした身体能力を「芸」にしているタレントを見ない日はありません。松本人志、長渕剛のように、突如として肉体改造をしてマッチョキャラになった芸能人も少なくありません。それだけ「屈強な身体」に対して多くの人が興味を持っていることの証です。

そこで本稿では、身体(からだ)の専門家である筆者が、「誰でもたった1秒で腕力が強くなる方法」について書いてみたいと思います。この方法で肉体改造をして、キャラチェンジに成功したタレントさんもいますので、ぜひ参考にしてください。

結論から書いてします。

誰でもたった1秒で腕力が強くなるための秘訣とは、ずばり「肩甲骨」です。しかのその方法は、ただ意識するだけ。たったそれだけの事で、本当に腕力が強くなります。意識するだけですから、実際には1秒もかかりません。

まずはイラストをご覧になってください。こちらは筆者が先日上梓した「見るだけで体が変わる魔法のイラスト 健康になる!運動能力が上がる!」(自由国民社)の1ページです。

赤い丸の肩関節は、皆さんが「腕の付け根」だと信じて疑っていない箇所です。しかし、実際はそうではありません。青い丸の肩甲骨こそが、本当の意味での腕の付け根なのです。ようは、多くの人たちが「腕の付け根を勘違い」したまま生きているのです。

肩関節を腕の付け根だと思っていると、腕を動かす時、肩から先の小さな筋肉が主役になります。一方、肩甲骨を付け根だと思っていると、体幹部の大きな筋肉が主役になってくれます。このちょっとの意識の差が、とんでもない腕力の差をつけてくれます。

試しに、壁を押して比べてみてください。先に肩関節を意識して、壁をグッと押し込みます。次に肩甲骨を意識して、同じように押し込みます。・・・如何でしょうか。きっとあまりの腕力の違いに、驚かれたと思います。感覚的には完全に「豪腕」になったように思ったはずです。

数多い筋肉タレント、筋肉芸人の中でも、この意識がちゃんとできている人が、やはり抜きに出た身体能力を持ち、人気を博しています。そうです、あのタレントさんですよ!

何故、こんな現象が起こるのでしょうか?

人間の肉体は、皮膚というカバーで覆われていて、中身が見えません。筋肉や骨格の詳しい場所や形は、隠れて解りません。すると腕の付け根は、赤い丸の肩関節に思えて当然です。だから、肩関節から先で腕力を使おうとするのです。

骨格を見れば、肩関節は肩甲骨に繋がっていますよね。この肩甲骨とは、何のためにあるのでしょうか? もちろん、背中を衝撃から守る盾ではありません(笑)。肩甲骨とは、腕にかかる負担を、体幹部でガッチリと支えるためにあるのです。だから肩甲骨を意識すると、体幹部と腕が連動して、力強くなるという訳です。

しかし、この肩甲骨と腕力の話は、まさに氷山の一角。頭から両手の指先、足先まで、全身に同じような意識の間違いと、身体機能のロスがあります。肩甲骨を透かした一枚のイラストを見せて、「ここが腕の付け根だよ」と教えるだけで腕力が爆発的に上がるように、他にも、ただ見て知るだけで、1秒で変わるものが多くあります。

走るのが速くなったり、呼吸が深くなったり、歌が上手くなったり、指を別物のように器用に動かせるようになったり・・・。正しい身体意識は、全人類にとって宝の山です。

知識、意識ひとつで身体機能は大きく進化します。これはトレーニング要らず、努力要らずで、誰もが簡単に手に入れられるものです。たった1枚のイラストを見て、正しい構造を理解するだけの作業です。筋肉や健康を愛する全ての人に知ってもらいたいですね。

 

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小池義孝(こいけ・よしたか)1973年生まれ。作家、気功療法家。日本ねこ背セラピスト・インストラクター協会会長。著書は国内10冊、海外翻訳版3冊。代表作として『ねこ背は治る!』『はじめての気功』『知るだけで防げる「うつ」の本』などがある。自由国民社刊行「ねこ背は治る!」は、ビジュアル版、文庫版と合わせて60万部を超えるのヒットを生み出した。