「世界のナベアツ」落語家・桂三度がテレビタレント再起への野望?


高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]

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落語家が最も脂がのるのは50歳過ぎ。その50歳になったのが桂三度である。桂三度とは「3の倍数と3が付く数字だけアホになり~」で一世を風靡した、「世界のナベアツ」こと、タレント・渡邊鐘(わたなべあつむ)だ。

タレントとしても群を抜いた才能があると思っていたので、2001年に桂三枝(元・文枝)に入門したときには驚いた。文枝は大師匠だが、時流には遅れている。最先端を行くべき笑いのタレントとしては違うのではないか、とその時は思ったものだ。

しかし、彼の考え方は違った。「落語にはまだ伸びしろがある」というのである。

確かに、古典落語にはまだまだ「伸びしろがある」。ところが、彼が始めたのは、古典落語ではなく新作であった。「新作は、今のテレビの笑いと大同小異であまり伸びしろはないのではないか?」と筆者は思っていたが、桂三度の考えはそれを超越していた。

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4回目の進出で、しかも、新作落語で、先月、三度はNHK新人落語大賞を取った。

そして、「世界のナベアツ」こと桂三度が言ったことが振るっている。

「今後は古典もやる。そして、テレビタレントとしてもう一度売れないといけない」

テレビはもう少ししたらこの逸材に席巻されるかも知れない。

 

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