<99%忘れない読書?>話題の「瞬読協会」に行ってみた


メディアゴン編集部

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今、「速読(本を早く読む)」に変わる新しいメソッドとして「瞬読」が注目されています。「速読」と言えば、怪しげな方法から単に眼球を早く動かす動体視力に依存したものまで、様々に登場しています。

しかし、従来の「速読」には致命的な問題点があります。それは、

(1)眼球を素早く動かすため疲れる
(2)身体能力に依存しているので年齢や生まれつきで差が出る
(3)文字を追うことはできるが内容を覚えていない
(4)ゆっくりと読む場合よりも明らかに理解度が薄い

ということです。編集部にも「速読」の教材を買ったり、セミナーに通ったり・・・という人物がおりますが、おおむね上記の4つに該当し、挫折しています。「速読」の場合、個人差が大きいためでしょうか、「それなりにページをめくる」作業自体は早くなっているものの、一方で、読んだ後の疲労感と内容理解の低さが気になるものが多いようです。

現在、SBクリエイティブから発売されている「1冊3分で読めて、99%忘れない読書術 瞬読」(山中恵美子)が話題を集めているので、編集部でも試したり、著者インタビューを行ってきました。(参考「<話題の「瞬読」って何?>年齢に依存しない本を速く読む技術」https://goo.gl/HEJsCg

そこで今回は、話題になって「瞬読」のさらなる検証のために、「瞬読」の普及を行っている「一般社団法人 瞬読協会」(東京都港区)にその実際について伺いました。お答えいただいたのは「一般社団法人 瞬読協会」事務局の今村さんです。

* * *

編集部:まさか「一般社団法人 瞬読協会」なんて公益法人があるとは思いませんでした。

瞬読協会・今村さん(以下、瞬読協会):はい、そうですね。すごい協会があるものだとみなさん驚かれます(笑)。11月に発売された「1冊3分で読めて、99%忘れない読書術 瞬読」を読んで検索される方からのお問い合わせ、マスコミからの取材などが多いですが、まさか瞬読協会が存在するとは思わなかったようです。

編集部:瞬読協会と最近話題になっている「瞬読」との関係は・・・。

瞬読協会:もちろん、「瞬読」の公式運営団体であり、権利者です。「1冊3分で読めて、99%忘れない読書術 瞬読」の著者である山中恵美子が「一般社団法人 瞬読協会」の理事長を務めています。山中は珠算教室や予備校などを数多く経営してきた経験から、右脳開発をベースにした速読を超える「瞬読」を考案し、その普及のために瞬読協会が設立されました。

編集部:なるほど!公文式と公文のような関係なわけですね!

瞬読協会:そうですね。主な事業は、セミナーを開催して個人の方に「瞬読」をレクチャーしたり、講座を開いて短期間で効率的に「瞬読」をマスターしてもらうようなクラスも開いています。オンラインでも瞬読を実践できる環境を整えております。また、最近では企業研修などの依頼もあります。

編集部:受講者はどのような方がいるのですか?

瞬読協会:様々ですね。年齢も下は小学生から上は80歳代の方まで幅広いです。理事長の山中が予備校経営をしてきたということから、右脳力開発をベースにした理解力や記憶力の向上も「瞬読」の大きな効果の一つになっているため、受験生などから受験勉強の一環として受講される方も多いです。

編集部:速く読むことで受験勉強の国語や小論文にも活かせる、ということですね?

瞬読協会:国語や小論文だけではありません。数学などの理数系の勉強でも効果があると受験生には好評です。表面的な効果は「速く読む」なのですが、私たちが目指している「瞬読」は、右脳力開発を通して理解力や記憶力を高めてゆく、右脳の能力を引き出してゆく、というメソッドです。そういった能力は文科系だけなく、理科系でも十分に威力を発揮できます。

編集部:私たち編集部でも「1冊3分で読めて、99%忘れない読書術 瞬読」を読んでみたのですが、1回試しただけでかなり速く読めるようになりました。しかも、謳い文句にもあるように、従来の「速読」を利用した場合よりも、理解や記憶もしています。これはセミナーなどでされていることと同じですか?

瞬読協会:もちろん、基本的には同じです。山中は本の中で、「瞬読」メソッドを一冊に凝縮してわかりやすく説明しているので、かなりコストパフォーマンスの高い本になっていると思います。中には「こんなメソッドはダメだ!」と思われる方、闇雲に批判される方、「瞬読」を貶めようとする速読業者の方もいるとは思います。しかし、私たちのメソッドを凝縮している1500円ですから、ぜひ一度手にとって読んでいただければと思います。読んだ後で、効果や価値をご自身で判断していただきたいですね。

編集部:わたしも読ませていただき、「けっこう速く読めるようになったかな」と感じているのですが、そんな私でも継続すればさらに速く読めるようにはなるのでしょうか? 40歳を超えているので、ちょっと自信がありません。

瞬読協会:「瞬読」は身体能力には依存しませんから、年齢はほとんど関係ありませんので、さらに速く読めるようになりますし、理解力も高まると思います。また、継続すればさらに良くなる・・・というものではありません。珠算のように何年もトレーニングして結果を出すものではなく、1回、2回と試すごとに能力を高めてゆけるはずです。例えば、セミナーや講習会では1回単位でその効果を感じることのできる受講者の方は多いと思います。

* * *

今回、「一般社団法人 瞬読協会」の今村さんに伺った話では、「継続は力なり」ではなく、「継続しなくても力になる」ということだそうです。まだ筆者は2回目がありませんが、2回目で身につけたことがなくなるわけでもないとおっしゃっています。
ただし、必ずしも無批判に信じることもできないので、編集部ではいくつかの方法でさらなる検証をしようと予定をしています。

 

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メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。