報道番組の早すぎる「フリップの見せ方」


松本健介[メディアゴン編集部]

***

報道番組について改善してほしいことがある。それは、

「一枚のフリップの説明にかける時間があまりにも短すぎる場合がある」

ということだ。説明したいことが多すぎるのだろうか、報道番組で用意されるフリップはたいてい多めである。

出演者たちも、せっかく作成したフリップだからという思いからか、用意したフリップは全て紹介したいのだろう。一枚の説明時間が十分ではない。そのため見るほうが理解しないうちに次から次へと説明が展開し、視聴者はついていけない。番組作成者は、一枚のフリップの説明について視聴者に理解してもらうために必要な時間について考えたことがあるのだろうか、と疑いたくなる。視聴者は出演者たちのように台本があるわけでも、事前に内容を確認しているわけでもないのだ。

筆者の経験からすれば、学会等の発表では、10分の発表時間で7枚のスライドの使用が標準的である。つまり、1枚のスライドで、1分以上の説明時間が必要なのである。

近頃のテレビ番組では、そのようなことはおかまいなしで、まるでスナップ写真をチラチラと見せてゆく。もちろん、理解など進むはずもない。くるくると変わるフリップで示される断片的な情報に理解が阻害されることすらあるように思う。このようなフリップの使い方は、改善して欲しいものだ。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。