NHK独占!国会中継こそ最高のエンタメ番組だ

新倉佳樹[東京作家大学]

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コロナ感染症の影響でテレワークになり、一日中家に居ることが増えた。そのせいで、いつもなら見ない昼間のテレビ番組を見る機会も増えた。この時間帯、どこのテレビ局も大体同じような番組編成で、長尺の情報番組か、これまで視聴率が良かったドラマの再放送ばかりである。

そんな中、すごくもったいないと感じたコンテンツがある。NHKが独占中継している「国会中継」だ。

口角砲を飛ばしながら、大臣を指差し詰め寄る野党議員。それに対して、しれっとした顔で、官僚の作ったカンペを読み上げるだけの大臣。時折、外野からの下品なヤジに、堪忍袋の尾が切れて、青筋立てて言い返す与党議員。売り言葉に買い言葉の応酬。

近頃、田原総一郎ばっかり喋っている「朝まで生テレビ」よりも、こっちの方がずっと楽しめるのは筆者だけか? こんな面白い国会中継なのに、NHKは最初にアナウンサーが、「只今より、予算委員会で代表質問を中継します。まず、最初は〇〇党の〇〇議員です」みたいな喋りの後、ただカメラが議場を写すだけ。

[参考]<記者こそ素人?>「ど素人NHK前田会長の大暴走」記事に違和感

なぜ「中継」なのに、実況がいないのか?「森友・加計」に「桜を観る会」、「学術会議の任命問題」などなど、突っ込みどころ満載のネタがありながら、淡々と放送時間が消化されていく。

プロ野球の実況で、ピッチャーが投げる球の一球一球まで深読みするのと同じように、国会中継でも、政治の裏の裏まで知っている解説者が、内情を深読み解説すれば、もっと面白いエンタメ番組になるだろうに。副音声で議員の隠れた人物像やエピソードを紹介してもいい。それから、強行採決の場面なんかは、昔のプロレス中継の古舘󠄁 伊知郎のような実況をやれば、もっと視聴率も取れると思うのだが。

NHKも視聴率が欲しいと聞くが・・・。

 

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