<テラスハウス(フジテレビ)問題の本質>やらせ・セクハラ・パワハラ・亀山社長否定会見をまとめてみた

社会・メディア

メディアゴン編集部

 
現在、「やらせ疑惑」を発端として、様々な問題が噴出しているフジテレビの人気番組「テラスハウス」について、現在の状況のみを羅列しておく。
(1)「テラスハウス」とはどんな番組か?
公式ページによればフジテレビで放送中の「テラスハウス」 は以下の様な内容である。番組の主人公は、“どこにでもいそう”だけど“手の届かない”男女6人。舞台は、今、若者の間で話題になっている「シェアハウス」。あなたが知っているようで知らない、今の本当の若者たちの姿。彼らのリアルな感情と最新のライフスタイルを描く、いわゆる「リアリティショー」と言われる番組である。
(2)週刊文春の報道
フジテレビの人気番組「テラスハウス」の撮影現場で、制作スタッフによるやらせ強要や、出演者へのセクハラ・パワハラが横行していることが、複数の関係者の内部告発と、週刊文春の取材により明らかとなった。
同番組は、若いタレントたちが海沿いの豪華なシェアハウスで共同生活を送る様子を、毎週ドキュメンタリーとして伝える「リアリティショー」とされている。だが実際には、現場に複数いるスタッフの振り付けにより展開が決まるという。その陣頭指揮を執っているのが、制作会社のディレクター。その人物が、個別にメンバーを呼び出し、威圧的な態度で、「こんなセリフを言え」「このメンバーと恋愛関係になれ」などと指示を出すという。
また、彼は女性出演者へのセクハラ行為も日常的に繰り返していた。特に犠牲となったのは、人気急上昇中のグラビアアイドル・筧美和子。岡野氏は彼女のバストを鷲掴みにすることもたびたびあったという。
(3)フジテレビ・亀山社長の会見
フジテレビの亀山千広社長は5月30日、東京・台場の同局で開かれた定例会見でパワハラ・セクハラ・やらせ疑惑が一部週刊誌で報じられた人気番組「テラスハウス」について言及した。「もし、そういうのがあればきちんと注意しなければならない。ものを作っている現場が許されるという風潮があるとするならば、意識は徹底させていかなければ」と厳しい口調。
また制作側の“指示”が出演者たちの恋愛感情に影響していたという内容はきっぱりと否定し、「一番大事なのは出演者の気持ちに対して演出があってはいけない。そういう意味でテラスハウスはないと断言できる」。同番組のように“台本なし”をうたう「リアリティショー」というジャンルについては「バラエティの立派なジャンル。報道番組でもドキュメンタリーでもないと思っている」と話した。
(4)リアリティショーとは
まず、演出のない番組はないと断言する。演出はどんな番組にもある。演出のない番組は価値がない。「台本なしにしてみよう」この方針は立派な演出である。
オランダの番組が印象に残る。1999年、放送された「ビッグ・ブラザー」は完全に外部から隔離され、家に十数人の男女を3ヶ月入れるというもので、彼らの生活はケンカやセックス、互いの脱落させ合いに至るまですべてが放送された。これも世界中にフォーマットが販売され、オランダの制作会社エンデモルはこのヒットをきっかけに世界各国でリアリティ番組を制作する大手企業となった。
狭義のリアリティ番組は上記のようなものを指す。
(5)トゥルーマン・ショー
1998年アメリカ映画。生まれてこの方、本人に知らされないままその生活ぶりを24時間生放送され続ける主人公トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)を描いている。トゥルーマンはローレンという女性と恋に落ちるが、ローレンは彼の世界は全てが嘘であると教えようと試みた為にこの番組からはずされてしまう。
(6)メディアゴン編集部からの意見
上記(5)を最も信じる。
 
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