<「パパ活」って何?>援助交際とデートの境界線で稼ぐ女性たち


藤森玲[女子大生ライター]

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最近、若い女性がお金を稼ぐ方法として「パパ活」という言葉をよく耳にする。その実態は、若い女性が小金をもっている中高年の男性とデートをし、デート代とは別に報酬を受け取るというものだ。一見、援助交際のようにも見えるが、基本的には肉体関係を持たないので、売春というわけではない。

「パパ活」には、1度きりの単発デートと定期的にデートを重ねる2つの方法がある。単発の場合、顔合わせのような場合が多いので、報酬はパパにもよるが5000円~3万円くらいと幅がある。定期の場合は、パパと深い信頼関係を築くことができれば出来るほど、その金額は上がってくるのだという。

実はこの「パパ活」、なかなか難しい仕事であるようで、ガッツリとお金を稼ぐには、有望なパパを探し、パパとの深い信頼関係を築いたり、絶妙な距離感で頻繁にデートを重ねる必要があるなど、援助交際のようなワリキリビジネスと同じようにはゆかないらしい。

「パパ活」でお金を稼いでいる女性の多くは筆者と同じ現役女子大生だ。筆者に「パパ活」の経験はないが、同じ女子大生として、肉体関係がなくデートをするだけでお金を得ることが出来る仕事はとても魅力的に感じることもある。

パパの多くはそこそこお金を稼いでいる男性である為、デートする場所も高級レストランなどであることが多い。若い女性からすれば、お小遣い受け取ることだけでなく、高級店を楽しむデートそれ自体も魅力的であるようだ。「自分も楽しんで報酬を受け取り、相手も楽しいし、良い関係だ」と語るパパ活女子は多い。

しかしながら、筆者はテレビなどでこのように語る女性に対して違和感を覚えた。まず第一に、健全なデートを目的としている男性もいるのだろうが、それは果たしてマジョリティなのか。若い女性をデートをしたいと考える中高年男性がみな、よこしまな考えを持っていないとは考えがたい。

【参考】<夏休みに潜む危険>芸能人もいたパーティーでレイプ、被害届も出せない卑劣な手口http://mediagong.jp/?p=23499

また、パパが連れて行ってくれるような高級店ばかりで遊ぶ生活をしていると、同年代の人と出かけた時に遊ぶ場所に不満を感じるのではないか。金銭感覚が狂ってしまうのではないか、という不安もある。そのあたりは風俗や水商売などをしてしまった女子大生が陥る問題と同じだ。

もちろん、「デートをするだけ」と言いながらも、デートを繰り返しているうちに肉的関係を求められることもあるだろう。情が移ってしまい断れなくなって、不本意ながら肉体関係に応じてしまったり、あるいは、高級店に通える環境を失いたくないがために、応じてしまうこともあるだろう。結局、援助交際と大差はなくなってしまうのだ。

その時、パパ活女子たちに迫られる選択は次の3つ。

(1)危険を察知し逃げる。

(2)お金の為に要求に応じる。

(3)友人の女性を紹介して自分は回避する。

危険を感じて逃げるという方法が一番簡単そうではあるが、パパ活女子としては資金源を失うことになり、いわば職務放棄であり、避けたい選択肢だ。要求に応じ、お金をもらって自分自身を差し出してしまえば、それは「パパ活」ではなく単なる売春になってしまう。友人を差し出してしまえば、もしその真意がバレれば、大切な友人を失うことになるかもしれない。

手軽なアルバイトに見えて、実はそのコントロールが難しいだけでなく、援助交際や売春にも繋がる危険な仕事が「パパ活」の実態だろう。

「確実に健全なパパ活」をめざしている人も多いと聞くが、その実現は非常に難しい。例えば、頻繁に合わないようにする、といった一定の距離を維持し続けるなどは一番ポピュラーな方法だろう。しかし、頻繁に合わなければ、その分、収入が減ってしまう。

一方で、パパの弱みを握るなどで、女の子の側が主導権を持つような「パパ活」もあるが、これは一歩間違えれば、脅迫や美人局のような犯罪性を帯びてくる。思わぬトラブルの種にもなりかねない。

いづれにせよ、今日、「パパ活」を活用して大きなお金を稼いでいる女子大生や若い女性がいることは事実だ。「パパ活」によって起こりうるあらゆる可能性を把握し、危険を回避し、誰も巻き込むことなく、上手く立ち舞うことの出来る女性にとっては、風俗などに務めることなく、大きなお金を稼ぐ方法の一つになるのだろう。

ただし、それだけの知能と世渡り技術があれば、危険性を孕む「パパ活バイト」などをせずとも、他にいくらでも稼ぐチャンスはあるような気がするのだが。

 

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藤森玲

藤森玲(ふじもり・れい)1995年、東京都生まれ。板橋区在住。現在、都内の私立大学に現役女子大生兼ライター。芸能ネタから社会記事、はたまた犯罪者の取材まで、幅広く関心空間を拡大中。