＜オタク同士が出会った時の疾走圧力＞同化圧力（peer pressure）は、人生のあらゆる場面を通して作用している集団ダイナミックスである。「…

＜間違いは学習にとってのごちそうである＞学習における大事な要素の一つは、「誤差信号」である。正解と自分の出力の間の差をフィードバックする。そして…

私は、過去に、大学のことや、中学、高校の受験のことについていろいろ書いてきたけれども、現実に、受験でがんばっている人たちに対しては、もちろん、応…

創造することは思い出すことに似ている。物理学者ロジャー・ペンローズは『皇帝の新しい心』の中でこう書いている。無から有は生まれない。側頭連合野に蓄…

創造性の最たるものは自分が変わることだが、自分を変えるために邪魔になることはいくつかある。そのうちの一つは「間違ったプライド」で、自分のあり方を…

本居宣長（1730〜1801）が大著『古事記伝』を書き終えたあとに、弟子たちに学問のやり方を説いた『うひ山ぶみ』は、次のような和歌で締めくくられ…

「セレンディピティ（serendipity）」とは、偶然の幸運に出会うことだが、それは見方を変えれば自分の経験というプロセスを通して世界の中で「…

人間の「集中」には、「強度」とともに「深さ」もある。村上春樹さんは小説の中でしばしば「井戸に降りていく」というメタファーをお使いになるが、集中を…

チクセントミハイの「フロー（時間が経過するのを忘れるような状態）」で最も大切なことの一つは、行為そのものが報酬になるということである。つまり、そ…

集中して、時間の経つのも忘れ、行為自体が報酬となる「フロー（時間が経過するのを忘れるような状態）」を実現するためには、脳に負荷をかける必要がある…

何かに集中して、時間が経過するのを忘れるような状態を「フロー」という。アメリカの心理学者チクセントミハイの概念である。フローの状態において、人は…

『脳を最高に活かせる人の朝時間』という本の企画をいただいた時、ふしぎに思ったことがあった。私は長年、朝起きてすぐにトップスピードで活動するという…

音楽を聴く時に、自分の好きなものを聴く、ヘビーローテーション型のアプローチと、常に新しいものを求めるアプローチの、どちらがいいとは一概には言えな…

アメリカ人の最強の社会的悪夢は、大勢の人の前で喋ることだという。アメリカでもそうなのか、と意外な気がするが、他人の目の前で話す、ということが緊張…

集中には、「行き」と「帰り」がある。「行き」とは、だらだらしている状態から、一気に集中するプロセスである。これは、トレーニングして瞬間的に集中を…

脳の個性に関するさまざまな事例を見ていると、欠点と長所が表裏一体になっているケースが多い、ということに感銘を受ける。「人よりも劣っている」と思わ…