<五輪エンブレムは選考過程が不公平>採用を決めてからのアドバイスと手直しに違和感


保科省吾[コラムニスト]

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今回の東京五輪エンブレム騒動は「盗作か盗作でないか」という議論より前に、最初に選ばれたエンブレムはあまりにつまらないデザインではないか、と筆者は思う。

なぜ、これが選ばれたのか、他の候補も見せてくれないと納得できない。

2020年の東京五輪大会組織委員会は佐野研二郎氏がコンペに提出した原案を提示。ベルギーのリネージュ劇場のロゴとは似ていない事を強調した。しかし、商標登録されているデザインの中に原案と似ているデザインが見つかったため、組織委は佐野氏に修正を依頼。

さらに、あらためて出してきた案が「躍動感がなくなった」という理由から、再度修正を依頼して、3番目になった。

確かに3案が最も優れていることは素人目にも分かる。

しかしながら、採用を決めてから、こうやってアドバイスをして直しをするというのは審査過程として、いかがなものだろう。筆者は最終候補すべてにこれを行わなければ不公平だと思う。

「あんた合格だから言うとおり直してね」という考え方は、通常の常識で言うとダメである。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。