<「東京ガールズコレクション」が海外進出>創業者・大浜史太郎氏がTGCの海外権利の大半を獲得

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シンガポール企業のGulf Paker Pte Ltd(以下GP社、代表・大浜哲、http://gulfparker.com)は、5月2日付けで、日本最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション(以下、TGC)」の英国やフランス、台湾をはじめとする世界28ヶ国で開催する商標権利を買収したことを正式に発表した。

GP社はTGC創業者であり、初代実行委員長(2005〜2010)を務めたファッションプロデュサー・大浜史太郎氏の実弟である大浜哲氏がオーナー兼代表をつとめる権利関連のマネジメント会社。いわゆるTGC創業家の企業だ。

今後は権利を保有している世界各国でファッションイベントを展開していくという。買収金額は非公表。

海外で本格的に展開するTGCは、TGCの立ち上げから黄金期を担った大浜史太郎氏が総合演出と監督を務めることも発表された。世界に発信できる日本のリアルクローズイベントとして一世を風靡したTGCを、世界的なイベントとして作り上げる計画だ。

現在、日本国内の開催権利は「鷹の爪」などのキャラクターで知られる株式会社ディー・エル・イーが所有しているが、GP社は今回の取得で海外の大半の開催権利を獲得した。2010年からTGCの運営から退いていた大浜史太郎氏が、海外展開の舞台で本格的なTGCに復帰することになる。

今後は主に台湾、イギリスやフランスなど日本のファッション文化に友好的な国を中心にTGCを開催し、国内開催を担う株式会社ディー・エル・イーとは別々に住み分けて展開していくことになるという。

GP社では、東京ガールズコレクショングローバル実行委員会(TOKYO GIRLS COLLECTION GLOBAL COMMITTEE)を新たに設置し、来春までに5万人規模の大規模なファッションイベントを海外で計画している。GP社の関連企業との統合を含め再編中とのことで、詳細は7月以降に発表予定している。

今、日本のファッション業界は大きな閉塞状況にあると言われる。安価なファストファッションに押され、勢いのあったブランドの低迷も著しい。

そんな中、日本のリアルクローズを旗じるしにしたTGCの本格的な海外進出は、ファンショッンの世界だけにとどまらない、幅広い日本文化の発信に大きく貢献するはずだ。今後の動向に期待したい。

 

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