キンコン西野「制作者の頑張りなど客には無関係」結果で語れ


西野亮廣[キングコング/漫才をする絵本作家]

***

先日、

「お客さんがロビーに残っているのに音楽を止めるな」

「難しい顔で接客するな」

と書いたら、関係者と思しき方から、

「会場の退館時間のこともある!」

「キチンとオペレーションはしたのか?」

「スタッフだって頑張ってる!」

という地獄的に幼稚な反論があった。

そもそも、「西野は退館時間のことを知らない」という前提で話を進められていることが謎すぎる。ちなみに僕は芸歴16年で、僕は僕が仕掛けるイベントの制作費を自分で管理しています。当然、退館時間が過ぎれば、会場費、スタッフさんのギャランティは僕が自腹でお支払しています。

【参考】キンコン西野「『売れるから値段を上げる』という発想は危険」

なので、撤収作業をしなきゃいけないことなんて百も千も承知で、その上で、

「事情があるなら、工夫しろ」

だし、さらには、

「いやいや、そんな当たり前のことを、いちいちオペレーションしなきゃいけないの? 言われたことしかやれねーのかよ? サービス精神で付加価値をつけようとは思わないの?」

だし、さらには、

「お前が頑張ってるかどうかなんて、お客さんからしたら1ミリも関係ねえよ。ゴタゴタ言わずに《結果》で語れ、タコ!」

「そもそも客前で言い訳しちゃうオマエらとは一生仕事しねーよ。その言い分がまかり通る現場で仲良くヨチヨチやってろ、ブス!」

と思っているのです。

こんなに心優しい男が、今、『えんとつ町のプペル』という絵本を作っています。

この四年半、何度も何度も何度も何度もやり直して、表紙ページの色味だけでも、2000人以上から意見を聞いて、山ほどの批判と戦いながら、この夏は、4000人を集めた独演会や舞台『ピラミッドだぁ!』の裏でモーレツな締切&睡魔と戦いながら、制作費とも戦いながらエンヤコラ。

言い訳なんていくらでもできる。

でも、しない。俺、プロだから。

作品に触れるお客さんからすれば、制作側の事情なんて知ったこっちゃない。判断材料は《結果》だけ。

「感動するか、否か」

それだけ。

『えんとつ町のプペル』表紙ページのイラストが完成しました。これが結果です。ここだけで判断してくださいな。

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絵本『えんとつ町のプペル』。2016年10月末にお届けできそうです。立ち上がれないほど感動させちゃう。世界を変えちゃう。

 

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西野亮廣

芸人吉本興業
西野亮廣(にしのあきひろ)お笑いタレント、俳優、絵本作家、漫才コンビ「キングコング」のツッコミ、ネタ作り担当。1980年、兵庫県出身。タレント活動と平行しつつ、2013年2月には、ニューヨークのトライベッカ「One Art Space」で初の海外絵本絵画展「Akihiro Nishino Solo Art Exhibition」を開催。同年11月には「TDW ART FAIR 2013」の「小川登美夫賞」「川崎健二賞」も受賞。著書に、「グッド・コマーシャル」「嫌われ西野、ニューヨークへ行く」「Dr.インクの星空キネマ」「ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス」「オルゴールワールド(原案:タモリ)」など。