<「国富」喪失>国民の富が喪われる主因は政治の私物化にあり – 植草一秀


植草一秀[経済評論家]

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権力にすり寄り、権力に媚を売る。この種の人々がはびこっていることが日本の悲劇である。田崎史郎氏、山口敬之氏、そしてNHKの島田敏夫氏。芸人界で重鎮とされる者のなかにも、この手合いがいる。

明石屋さんまやタモリなどは、政治の話題に一切触れない。賢明である。しかし、政治問題に言及して、権力にすり寄るスタンスを明示する者もいる。悲しい性(さが)だ。権力にすり寄る者が多いことが政治刷新を妨げる大きな要因になっている。

これらの人々の行動の基本が「今だけ、金だけ、自分だけ」の「三だけ主義」である。強いものにすり寄り、提灯持ちに徹すれば、禄は多いだろう。しかし、それだけのことだ。そのために心を売っている。「武士は食わねど高楊枝」の気概がない。

一番大事なことは、「自分の目で見て、自分の頭で考えること」そして、長い目で見て、欲得を離れて、すべての人にとって何が最良かを考えることである。政治権力に群がる人々が、カネのことだけ、自分のことだけを考えて行動するから、良い社会が構築されないのだ。

『「国富」喪失』(詩想社、税込み1000円:https://goo.gl/s3NidA)は、暴走する政治権力と、その政治権力に群がる人々によって、国民の富が喪われている現実を浮かび上がらせる。そして、この現状を打破するために何が必要であるのかを考察する。

選挙を通じて日本政治を刷新しなければならない。そのための方策を明示する。以下は、amazonサイトから内容紹介。

<以下、引用>

戦後、日本人が蓄えてきた富が、いま、流出していく! ! 国民年金資金の流出、狙われた個人金融資産、グローバル資本の日本収奪計画とは・・・

国民年金資金の運用で巨額損失が発生、外貨準備資金では4年半で50兆円の損失・・・

国民のためではなく、グローバル資本のための政治を推進する政府によって日本国民が戦後、コツコツと蓄えてきた富が、いま流出している。

日本収奪を狙うハゲタカ外資と、 それに手を貸す政治家、財界人、官僚、メディア。金融資産のみならず、日本の農業から医療、雇用、国土と環境、伝統、文化にいたるまで、あらゆる国民の「富」が危機に瀕している現状に警鐘を鳴らし、日本刷新への道筋を示す。

第1章 失われる国富

・政界のタブー、外貨準備という米国への巨額上納金

・郵政民営化による国民資金の喪失

・GPIFによる年金資金の巨額損失

・・・など

第2章 日本収奪計画と売国の実態

・対日経済戦略の系譜、最終兵器としてのTPP

・国家の存立を危うくする農業の喪失

・外資や官僚、政治屋が国民の富をかすめ取る「官業払い下げ」

・・・など

第3章 国富を守るためにいま、なすべきこと

・明治維新から連なる日本政治の正体

・日本を支配するための5つの技法

・政策選択選挙と日本版5つ星運動

・・・など

植草一秀の公式ブログ『知られざる真実』はコチラ

 

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植草一秀(うえくさ・かずひで) 1960年、東京生まれ。経済評論家(日本経済論、金融論、経済政策論)。東京大学卒業後、野村総合研究所、大蔵省財政金融研究所研究官、京都大学経済研究所助教授、野村総合研究所主席エコノミスト、早稲田大学大学院公共経営研究科教授、名古屋商科大学客員教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役社長。