野党全党首は、沖縄へ跳べ! 今こそ沖縄県知事へ連帯のアピールの時だ

政治経済

山口道宏[ジャーナリスト]

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統一地方選挙が始まる。さあ、出番だ、野党諸君。
今回は明らかに安倍政権に分が悪い。今も、サンゴを殺しているから。沖縄でのは、今選挙は、立候補者全員が、基地問題で不条理を強いられている沖縄県民の戦いにいかに共闘するか、という「見えない踏み絵」と言ってもいい。
沖縄イジメは、即刻やめなくてはいけない。
昨暮から再三に亘って「会いたい」と上京する翁長沖縄県知事に会おうともしなかった菅官房長官だが、「粛々と辺野古で調査を続行する」と、記者団に答えた。
つまり国は、沖縄県知事のボーリング作業停止の指示を、全く無視したわけだ。今更ながら、何をいきがっていても現政権の一連の前のめり現象は、米国にひたすら気遣っていることの証左だ。海外からみたら「あのニッポンが」と思われても不思議はない。
なにしろ唯一の原発被爆国で、しかも東日本大震災の「福島」の国だ。かつての同盟国・ドイツのメルケル首相が来日して、一連の安部政権の政治姿勢に注意を促すも、懲りない面々ということを海外に発信していた。同じ戦後70年であるはずなのに、ああ、恥ずかしい。
ところで、駐日大使キャロライン・ケネディはどうしているのか?
なぜ今回は声を挙げないのか。過日には「イルカを食べるなんてとんでもない!」と怒ったはずが、沖縄のサンゴやジュゴンがみすみす死んでいくのは見過ごしている。
「自然環境保護」よりも「基地」なのか。沖縄県民に、ケネディは何を語るのか。
沖縄県知事は蓋然性(がいぜんせい)という言葉を使った。蓋然性とは「ある事柄が起こる確実性や、ある事柄が認められる確実性の度合い。確からしさ。」(大辞泉)である。
この言葉からはかつて公害反対闘争の時代が蘇る。因果関係からその悪しき結果をもたらすであろうにも拘わらず、である。水俣病にみるように垂れ流された工場の排水を含む魚を食した地域の住民が病気や障害を発症、世代を超えて多くの死者まで生んだことは記憶から消えない。
野党党首、そしてマスコミ各社は、すぐにもいかねばならない!沖縄だ。
 
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