<凄絶人生、勝ったのはどっち?>「しくじり先生3時間SP」杉田かおるVS野沢直子


田中詩保[ライター]

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10月10日(月)に放送された『しくじり先生3時間SP』(テレビ朝日)を観た。今回の先生は杉田かおると野沢直子という女優と芸人の組み合わせだ。

この2人の共通点は、女性であること、年齢が近いこと。それ以外にはともにハチャメチャな人生を送って来たんだろうな、ということは初めから想像がついた。

女優と芸人では当然求められる芸が違う。女優はどんな時でも演じることが求められるわけで、自分を表現する時ですら、脚色しているのだろう。その意味では杉田かおるの「女優としての演技力」は素晴らしかった。

大人の汚い部分を見て暴君になったという意外なエピソードから、途中には笑いあり、涙ありで自在にキャラクターを変化させる。最終的には農業に辿り着き、現在は穏やかに過ごしているという、ちょっとした感動で終わらせてみせた。

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一方の野沢直子は芸人だ。「しゃべり」の上手さという意味では、女優よりも芸人の方が確実に上だろう。しかし、筆者としては、野沢直子のあのキャラクターが苦手だ。あれは「しゃべり」などというものではなく、勢いでただ騒いでいるだけの芸人、それが彼女に抱く筆者の率直なイメージだ。このようなイメージを持っているのは、筆者だけではないのではないか。

そんな彼女だからこそ、勢いでアメリカに行ったのだろうし、そこに至る過程には「それなりの理由」が隠されているものだと勝手に思っていた。

ところが、番組でその理由を聞いてちょっと驚かされた。というのも、「実力の違いを見せつけられて、勢いで国外に逃亡した」ということだけが、渡米の理由だったからだ。そこには芸人としての明確なビジョンも何も見えない。これでは、ただ周囲の人たちに迷惑をかけただけの「単なるわがまま」ではないか。

この番組を見終わって感じたことは、ハチャメチャな生き方をしているのに出し切れなかった芸人・野沢直子と、ハチャメチャさを存分に表現した女優・杉田かおるの格の違いだ。今回の勝負は女優に軍配が上がったようだ。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。