<現役ディレクターもこれからの人も>あなたはテレビ番組の優れた演出家?チェックリスト50項目
高橋秀樹[放送作家]
2014年5月9日
優れたテレビの演出家とはどんな人だろうか。さまざまな考えがあるだろうが、放送作家である私の「極私的観点」から、考えてみた。今回は、チェックリストにしてみたので、興味のある方は印刷してチェックしてほしい。
- 私は、わがままである。
- 私は、普通が嫌いである。
- 私は、普通を面白くする自信がある。
- 私は、(男なら)女のような男である。(女なら)男のような女である。
- 私は、しつこいほど考えるのが好きである。
- 私は、絶対一緒に仕事をしたくない演者が1人以上いる。
- 私には、自分より優れていると思う演出家1人以上いる。
- 私は、「明日来てくれ」といって応じてくれる信用できるブレーンをもっている。
- 私には、迷ったときに戻るところがある。
- 私は、「自分が番組をやる」と決めたときに、すぐ参加してくれるメンバーの顔を10人以上たちどころに思い浮かべることができる。
- 私は、知識はあるが馬鹿である。
- 私は、「他人を説得できる」“ことば”を持っている。
- 私は、臭くない。
- 私は、基本的に編成局が嫌いである。
- 私は、CM部分の視聴率をもっとも高くしたいと思う。
- 私には、「創造力」があるが、それ以上にあるのは「想像力」である。
- 私は、インタビューを編集するのが上手である。
- 私は、他のディレクターが作ったVTRを、無慈悲に切り刻むことができる。
- 私は、楽することも大好きである。
- 私は、打ち合わせは好きだが、会議は嫌いである。
- 私は、「面白そうなこと」と「ほんとに面白いこと」の区別がつく。
- 私は、脚本を書くこともできる。
- 私は、変わった人間であるが、普通の人を演じることもできる。
- 私は、当たる番組はどんな番組化はわからないが、当たらない番組は見抜ける。
- 私は、これについては人には負けないと思えるものを持っている。
- 私は、思いついたらすぐやりたい。
- 私は、友達が多い、または少ない。
- 私は、人にはおごるのが好きである。
- 私は、素直である。
- 私は、別にこだわりを持っていない。
- 私は、長生きしないような気がする
- 私は、テレビの演出家でないとしても、そこそこやっていけると思う。
- 私は、動きを演出する用語を持っている。
- 私は、語彙が豊富である。
- 私は、番組内での演者の立場を指示することができる。
- 私は、あらゆる場所で仕切るのが好きである。
- 私は、サービス業の人の失態には無性に腹が立つ。
- 私は、大道具さん、小道具さんと仲がよい。
- 私には、片腕と信頼するADがいる。
- 私は、自分がやった番組は繰り返し見る、または、まったく見ない。
- 私は、「運」とか「つき」とかを信じている。
- 私は、自分が好きである。
- 私は、迷っていない振りをするのが得意である。
- 私は、「著作権などなければよいのに」と思うことがある。
- 私は、仕事が早い。
- 私は、余分なものをかぎ分ける能力を持っている。
- 私は、金勘定が不得意である。
- 私には、人をまとめる力がある。
- 私は、「好き」と「嫌い」がはっきりしている。
- 私は、なぜ、スタッフロールが流れるか、その意味を知っている。
以上、50項目。
40項目以上、該当したら、テレビ番組の優れた演出家であることにしておこう。他にも、チェック項目があれば、ぜひ知らせてください。100項目作りたい。
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